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イスラエルの警察が、サンタに扮したパレスチナ人の男性らを逮捕

イスラエルの警察が、サンタに扮したパレスチナ人の男性らを逮捕
X_Al Jazeera English

イスラエルの警察は国内で行われたクリスマス・パーティーを襲撃し、パレスチナ人の男性らを逮捕した。

 

法的権限なしに強制捜査

 

イスラエルの警察は12月21日、イスラエル北部の都市、ハイファで行われていたクリスマスを祝うイベントを強制捜査し、備品を押収して、中止させたという。

 

そしてサンタクロースの姿をしたパレスチナ人の男性や、DJ、露天商を逮捕したそうだ。

 

SNSで拡散されている動画には、イスラエルの警察が、パレスチナ人の男性を乱暴に地面に押し倒し、手錠をかける様子が映っていた。

 

イスラエルの警察は声明で、サンタクロースの格好をした男性は逮捕に抵抗し、警官に暴行を加えたと主張している。

 

しかし、イスラエル在住のパレスチナ人市民を支援する人権団体「モサワ・センター」は、警察が男性たちに過剰な武力を行使し、音楽ホールへの強制捜査は法的権限なしに行われたと非難した。

 

ベツレヘムやガザ地区でクリスマスを祝う

 

一方、ヨルダン川西岸地区南部にあるベツレヘムでは、ガザ地区での停戦を受け、3年ぶりにクリスマスの行事が開かれ、マーチングバンドが音楽を奏でながら、イエス・キリスト生誕の地を歩いたという。

 

またキリスト教の信者たちは降誕教会でミサに出席し、子供たちはキャロルを歌い、街は祝賀ムードで彩られたそうだ。

 

荒廃したガザ地区でも、小さなキリスト教徒のコミュニティが停戦開始後、初めてクリスマスを祝ったという。ガザ地区一帯に散らばる瓦礫に、クリスマスツリーやクリスマスの飾りが彩りを添えたそうだ。

 

このような祝賀ムードの中でも、イスラエル軍の攻撃は続けられており、ヨルダン川西岸地区の都市、ヘブロン近郊ではイスラエル兵が民家を襲撃し、車両を押収。またラマラ郊外の町、トゥルムス・アヤでは、イスラエル人の入植者たちがオリーブ畑を根こそぎにしたという。

 

SNSには、イスラエル軍がヨルダン川西岸地区にある商店などを、重機で破壊する動画も投稿されている。

 

 

さらにイスラエル人によるキリスト教徒への攻撃も増加しており、3月の報告書では教会施設への攻撃が32件、キリスト教徒への身体的攻撃が45件記録されているそうだ。

 

ローマ教皇レオ1世は、クリスマスの演説で、ガザ地区の悲惨な人道状況を非難。ガザ地区では、何十万人もの人々が厳しい寒さと雨の中、テントや劣悪な住居で暮らしているとし、「何週間も雨、風、寒さにさらされているガザ地区のテントの人々のことを、どうして私たちは考えずにいられるでしょうか」と訴えたという。(了)

 

出典元:The Guardian:Israeli police arrest Palestinian man dressed as Santa Claus at Christmas party(12/25)

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