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NASAの「アルテミスII」でロケットに不具合、再び打ち上げを延期

NASAの「アルテミスII」でロケットに不具合、再び打ち上げを延期
X_NASA Artemis

NASAのロケットに不具合が見つかり、再び「アルテミスII」のミッションが延期されることになった。

 

ロケットへのヘリウムの供給が途絶える

 

「アルテミスII」のミッションでは、4人の宇宙飛行士を乗せた有人カプセルの「オリオン」が、月を一周して地球に戻る計画で、約50年ぶりに人類が月へ向かうことになる。

 

しかし2月初旬、ロケットの「スペース・ローンチ・システム(SLS)」から液体水素が漏れているのが発覚。打ち上げが中止となり、以来、点検作業が続けられてきた。

 

そしてNASAは20日、ロケットの燃料補給試験を無事に完了させたとし、3月6日に打ち上げる予定だと明らかにした。

 

しかし翌21日、今度はロケット上段へのヘリウム供給が途絶えたことが判明。3月6日の打ち上げも中止となり、さらに計画が延期することになった。

 

次の打ち上げは4月初旬か下旬

 

NASAのジャレッド・アイザックマン長官は、ヘリウム供給停止の原因はフィルター、バルブ、または接続プレートの不良の可能性があると指摘。「原因が何であれ、現場にアクセスして問題を解決する唯一の方法は、ケネディ宇宙センターのロケット組立棟内に入ることだ」と述べた。

 

アイザックマン長官によれば、次のロケットの打ち上げは、4月初旬か下旬になるという。

 

すでに4人の宇宙飛行士は20日の夜、細菌感染を避けるため義務付けられている2週間の隔離に入っていた。

 

「アルテミス計画」では、2022年に行われた無人月周回ミッションの1回のみの飛行が完了しているという。

 

この最初のテスト飛行でも、打ち上げ前に水素燃料の漏れが発生し、同様のヘリウムの問題も発生していたそうだ。

 

10日間かけて月を周回

 

「アルテミスII」ミッションでは、10日間かけて月の周囲を回ることになるが、月面に着陸することはない。

 

しかしNASAによれば、このミッションでは、月の裏側から約4700マイル(約7600km)離れた地点を飛行し、1970年にアポロ13号が樹立した距離記録を上回り、人類をこれまで以上に遠くの宇宙へと連れて行くことになるという。

 

「アルテミスII」は次の「アルテミスIII」ミッションの準備とされ、実施は2028年に予定されている。

 

「アルテミスIII」では実際に人類が月に着陸するが、これが成功すれば、1972年12月のアポロ計画最終飛行以来、人類初の月面着陸になるという。(了)

 

出典元:ABC News:NASA moon rocket hit by new problem expected to bump astronauts’ lunar trip into April(2/22)

出典元:The Guardian:Nasa to launch historic Artemis II moon mission on 6 March after delays(2/20)

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