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イラン南部の小学校を襲ったミサイル、専門家は米軍の「トマホーク」と断定【動画】

イラン南部の小学校を襲ったミサイル、専門家は米軍の「トマホーク」と断定【動画】
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イラン南部の町、ミナブの女子小学校が先日、攻撃を受けたが、その時の映像が浮上した。

 

海軍施設に隣接した小学校

 

アメリカ軍とイスラエル軍がイランへの攻撃を開始した2月28日、ミナブにある女子校「シャジャレ・タイエベ(Shajareh Tayyebeh)小学校」が攻撃を受け、女子生徒を含む168人以上が殺害された。

 

そして最近、当時のミサイル攻撃の瞬間と思われる映像が浮上し、アメリカ軍の関与が疑われている。

 

この映像はイランの通信社「Mehr」が公開し、調査機関「ベリングキャット」が現場の位置を特定。さらにイギリスの「ガーディアン」紙も、攻撃後の写真、攻撃時の衛星画像など、現場から得られた他の証拠と組み合わせて、検証した。

 

その結果、この小学校が隣接するイスラム革命防衛隊(IRGC)の海軍施設を標的とした一連の攻撃の際に、被害を受けたことが明らかになった。

 

明らかに「トマホーク」

 

さらに映像に映っていたミサイルだが、専門家は形状からして「明らかに」、アメリカ軍の「トマホーク」だと断定。「トマホーク」は現在、アメリカ軍しか使用していない。

 

政府やNGOに兵器分析を提供する情報コンサルタント会社「アーマメント・リサーチ・サービス」のNR Jenzen-Jones所長は、次のように述べている。

 

「動画にはトマホークミサイルが、標的に命中する様子が映っている。交戦している国を考慮すると、これはアメリカの攻撃であることがわかる。イスラエルがトマホークミサイルを保有しているとは、知られていないからだ。ネット上で様々な主張が飛び交っているが、問題の兵器は明らかにイランのソウマルミサイル(Soumar missile)ではない。ソウマルミサイルは、弾頭の後方、下側に特徴的な外部エンジンを備えているからだ」

 

アメリカのトランプ大統領は先日、「私が見た限りでは、あれ(小学校への攻撃)はイランによるものだ。知っている通り、イランの兵器は非常に不正確だ。全く精度がない。イランによるものだ」と根拠を示さずに主張していた。

 

またトランプ氏は9日にも、記者団から聞かれ、「トマホークは他国に販売され、使用されている」とし、イランも「トマホークを保有している」と主張した。

 

しかしイラン軍が、トランプ氏の言う精密な「トマホーク」を使い、自軍の海軍施設を攻撃したという理屈は、かなり無理のある主張と言えるだろう。

 

人権団体は戦争犯罪として捜査を要求

 

爆撃後の衛星画像によると、学校とIRGC(革命防衛隊)敷地内にある3棟、少なくとも4棟の建物が攻撃を受けたという。

 

小学校の建物はかつてIRGC(革命防衛隊)の広大な施設の一部だったが、少なくとも8年間はIRGCの施設と壁で隔てられており、運動場や鮮やかな壁画も描かれ、衛星画像からも教育施設であることは明白だったそうだ。

 

アメリカ軍の報道官は、この攻撃について、まだ「調査中」としているが、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は学校攻撃事件を国際法の「重大な違反」だと非難。人権団体の「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」も、戦争犯罪として捜査するよう求めている。(了)

 

出典元:The Guardian:Video shows US Tomahawk missile hit base next to bombed Iranian school(3/6)

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