南アフリカの野生動物公園で、撮影中の映画監督がキリンに殴打され死亡する


アフリカの野生動物公園で撮影していた映画監督が、クローズアップしたキリンの首で投げ飛ばされ、死亡するという痛ましい事故が起こった。

 

撮影中に起こった悲劇

 

悲劇の場所となったのは、南アフリカ共和国にあるGlen Africという野生動物公園。このファームは、イギリスのテレビ番組シリーズ「Wild at Heart」の撮影場所としても知られている。

 

過去に賞を獲得したこともある映画監督のCarlos Carvalho氏(47歳)は、今月2日にこのファームで撮影を行っていた。

 

Geraldという名前のキリンに近づきカメラを回していたその時、突如警戒心を持ったキリンが首を振り動かしたのだ。

 

長い首に殴打されたCarvalho氏は、そのまま空高く投げ飛ばされてしまった。

 

その後すぐに病院に搬送され、治療を受けたものの、同日夜に死亡したという。

 

自己責任を唱えるファーム経営者

 

一方で、ファームを経営するRichard Brooker氏は、Geraldは危険ではないとし、処分することは考えていないと語る。

 

「Carvalho氏がキリンの前に立っていた時、Geraldは足を広げ、首を伸ばして振り上げたのです。」

 

「Geraldはファームに留まるでしょう。何故なら何も過失がないので。」

 

ファームの広報担当も、今回の事故は動物に近寄ってはならないという安全規則を守らなかった為に起こったものだとし、Carvalho氏自らが招いたものだと述べている。

 

危険を予測できなかったスタッフたち

 

事故が起こった際、Carvalho氏の側にいたという撮影スタッフはこう語る。

 

「撮影を始めた時、キリンが機材のブームを追いかけだしたのです。まさか驚かせたとは思いませんでした。興味を持っているように思えたので。」

 

「我々はクローズアップして、キリンの体と脚を撮り始めました。そして、Carvalho氏がカメラのレンズを覗き込んでいた時、突然キリンが首を振り、彼の頭を直撃したのです。」

 

「まさかこんなことになるとは。彼も全く危険だと感じていなかったでしょう。頭部を損傷しましたが、まさか死ぬとは…。」

 

死を悼む仲間たちの声

 

今回の事故を受け、ネットではCarvalho氏の死を悼む声が挙がっている。

 

▼映画プロデューサーのChris Roland氏

「彼の死を聞き、深い悲しみにくれている。才能あるとても良い男性で、彼と2度仕事を共にできたことを誇りに思う。業界にとって大きな損失だ。さようなら!」

 

 

▼仕事仲間のRobert Charles Waldron氏

「君の作品は美しく、これからも生き続けるだろう。君と仕事をするのは、いつもとても素晴らしかった。寂しくなるよ。」

 

 

扱いに慣れているとはいっても、動物であることに変わりはない。本能的な行動は、人間には予測不可能ということを改めて感じさせられる出来事だ。(了)

 

出典:Independent:Giraffe headbutts filmmaker to death at South African safari lodge (5/7)