豪で北朝鮮の諜報員が、大量破壊兵器を含む武器の不正輸出容疑で逮捕される


先日、オーストラリアで北朝鮮の諜報員とみられる男が、違法な取引に携わったとして逮捕されたのをご存知だろうか。

 

容疑者は豪に30年住んでいた

 

オーストラリアの連邦警察によれば、逮捕した男はチャン・ハン・チョイ容疑者(59)で、北朝鮮の諜報員とみられ、12月16日にシドニーで逮捕されたという。

 

国連とオーストラリアは現在北朝鮮に制裁を科しているが、男はそれらをかいくぐり、違法に製品を北朝鮮から輸出するための仲介を行い、または大量破壊兵器を海外の組織に売ろうと話を持ち掛けていた疑いがもたれている。

 

チョイ容疑者は朝鮮出身で、すでにオーストラリアの国籍を取得し30年近く住んできたが、北朝鮮の高官とも接触していたことが明らかになっているそうだ。

 

そして今回の違法売買が成立していれば、数十億円規模の資金が北朝鮮に渡っていた可能性があったとか。

 

石炭なども不正に輸出しようと画策

 

警察は容疑者が北朝鮮の体制に収入をもたらすために、弾道ミサイル製造施設を設置するための話し合いに参加していた他、ミサイル製造計画や部品、ソフトウエア、技術的な専門知識の譲渡に関与していたとみている。

 

またチョイ容疑者は北朝鮮で生産された石炭をインドネシアやベトナムの組織へ輸出しようとするなど、合計6つの容疑がかけられたという。

 

しかしオーストラリア国内に直接、ミサイル関連の武器などが持ち込まれた形跡はなく、国民に直接のリスクをもたらすものではないそうだ。

 

チョイ容疑者の裁判はまだ始まっていないようだが、保釈は認められない方針で、長ければ10年刑務所で服役することになるとか。

 

北朝鮮がオーストラリアも脅迫

 

今年の10月、オーストラリア政府は北朝鮮から手紙を受け取ったことを発表。そこには首相に、アメリカのトランプ政権から距離を置くよう促す内容が書かれていたという。

 

一方で北朝鮮は以前、オーストラリアに対し、金正恩体制に対するアメリカの方針に従うのなら壊滅的打撃を受けるのは避けられないだろう、と警告をしていたそうだ。(了)

 

出典元:BBC:Sydney man charged with being ‘economic agent’ for North Korea(12/17)