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シンガポール航空の乱気流事故、6人が頭蓋骨と脳を損傷

シンガポール航空の乱気流事故、6人が頭蓋骨と脳を損傷
X_Monica Garza

先日、シンガポール航空の旅客機が乱気流に巻き込まれ、多くの人が負傷したが、ケガの詳細が初めて明らかにされた。

 

20人が集中治療を受けている

 

5月21日にイギリスのロンドンから、シンガポールに向かっていたシンガポール航空のボーイング777型機が、ミャンマー上空で激しい乱気流に巻き込まれ、その後タイのバンコクにある国際空港に緊急着陸した。

 

この旅客機には乗客211名、乗員18名が搭乗しており、乱気流により人々が天井などにぶつかるなどして、104名が負傷。73歳のイギリス人男性が死亡した。

 

その後、負傷した乗客や乗員は病院へ搬送され、現在、バンコクの病院では20人が集中治療を受けているという。

 

20人の内訳は、イギリス人6人、マレーシア人6人、オーストラリア人3人、シンガポール人2人、そして香港、ニュージーランド、フィリピンからそれぞれ1人となっている。

 

22人が脊椎を損傷

 

バンコクにある「Samitivej Srinakarin病院」のAdinun Kittiratanapaibool院長は、頭蓋骨と脳の損傷で6人、脊椎損傷で22人、骨や筋肉、その他の損傷で13人を治療していると明らかにした。

 

負傷した人の年齢層は2歳から83歳まで。すでに17件の手術が行われており、そのうち9件は脊椎手術、8件はその他のケガに関するものだったという。

 

重篤な患者について院長は「永久的な麻痺が残る可能性があるかどうかを判断するには時期尚早で、手術後に筋機能が回復するかどうかを観察する必要がある」と述べている。

 

今回の事故では、乱気流により極端に高度が下がり、一部の乗客らが投げ出され、天井にも凹みができたという。

 

実際に着陸後に撮影された動画にも、機内が散乱し、天井から酸素マスクが垂れ下がるなど、混乱した様子が映っていた。

 

22日には救援用の別の便で乗客131名と乗務員12名が、シンガポールのチャンギ空港に向かい、無事に到着したそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Hospital details brain and spinal injuries after turbulence on Singapore flight(5/23)

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