ナイジェリア北部で洪水被害、動物園で80%以上の動物が死亡
アフリカのナイジェリアで大規模な洪水が起き、動物園で飼育されていた動物の多くが死亡した。
危険な動物たちも流される
ナイジェリア北部では先月末から洪水が発生し続けており、ボルノ州北部にある大型の動物園「サンダ・キャリミ・パーク」も被害に遭ったという。
この洪水は大雨の後に、ダムが氾濫したことで発生し、「サンダ・キャリミ・パーク」にいた動物の80%が死んだそうだ。
また動物園側は声明で、「ワニやヘビなど、一部の危険な動物が私たちの地域社会に押し流されている」と述べ、住民に予防措置を講じるよう呼び掛けた。
SNSには、冠水した道路をダチョウが歩いている動画も投稿されている。(ただし、このダチョウが動物園から逃げ出したのかは、確認されていない)
The Sanda Kyarimi Park Zoo is a 42-acre zoological garden and wildlife sanctuary located in Maiduguri, Borno State, Nigeria. It is one of the oldest zoological gardens in Nigeria, established in 1970.
The midnight flood has freed the animals ..
An ostrich seen on the street. pic.twitter.com/PypHa5po9T— Masu Zafi 🔥🔥 (@masuzafi) September 10, 2024
州都の施設にも被害
ナイジェリアの大統領府によれば、この災害により州都・Maiduguriの郵便局や医学実習生のための教育病院など、他の施設にも影響が出たという。
その上で大統領府は、国民に対し、最も被害の大きかった地域から避難するよう呼び掛けた。
ナイジェリア北東部の洪水では先月、少なくとも49人が死亡し、2022年の洪水では600人以上が死亡している。
またナイジェリア北部のボルノ州では、イスラム過激派「ボコ・ハラム」との闘いが15年に渡って続いており、多くの住民が殺害され、避難を余儀なくされているという。(了)
出典元:The Guardian:Crocodiles and snakes ‘washed into communities’ as flood hits Nigerian zoo(9/10)