ライオンを購入した男性、数日後に自宅で襲われ死亡【イラク】

イラクで、男性がライオンに襲われ、死亡する事件が起きた。
飼い慣らすために別のライオンを購入
この事件が起きたのは5月8日、場所はイラク中部のナジャフ県にある町、Kufaとされている。
この町に住む男性、Aqil Fakhr al-Dinさん(50)は長年、庭でライオンなどの野生動物を飼っており、今月初めには飼い慣らすために別のライオンを購入していたそうだ。
しかし現地メディアによれば、その日al-Dinさんが新しいライオンの檻に近づいたところ、このライオンが襲いかかり、首と胸に噛みついたという。
ライオンを射殺するも…
そして隣人が、al-Dinさんの叫び声を聞き、助けようとカラシニコフ銃(AK-47)でライオンを撃ったそうだ。
隣人は、ライオンに7発の銃弾を浴びせて殺したが、すでにal-Dinさんの体のほとんどが食べつくされていたと言われている。
結局、al-Dinさんは死亡し、遺体は病院に搬送され、警察の捜査が開始された。
野生生物の違法取引が横行
実はイラクでは長年、野生生物の違法取引に悩まされており、戦争や規制の欠如、そして野生動物の高価格によって問題が悪化しているという。
また密猟者や密輸業者は、エジプトハゲワシやライオンの子、カワウソに至るまで、絶滅の危機に瀕した動物を捕獲し、動物市場で販売しているそうだ。
これらの動物の多くは、アフリカやタイなどから輸入され、通関手続きを通過させるために薬物を投与され、ラップフィルムで包まれたり、木箱に詰め込まれたりしているという。
しかもイラクでは動物園が野生生物取引のバザールとなっており、動物園の飼育員が、外来種を合法的に受け入れ、飼育するための許可を容易に取得できるため、動物を他の動物園や個人に転売しているそうだ。
環境保護団体によると、イラク全土の多くの動物園では、動物が不衛生な環境で飼育されており、死亡率も高く、問題になっているという。(了)
出典元:METRO:Man mauled to death and eaten by his pet lion he kept in a garden(5/12)