水の都とは言え…浸水したベネチアのレストランで食事をする人々が逞しい
先日からイタリアは暴風雨に見舞われ、水の都と呼ばれるベネチアでも大規模な浸水被害に見舞われた。
街の約70%が水に浸かる事態
10月29日、低気圧に覆われ、激しい強風で海水が吹き寄せられたベネチアは、海面から156cmまで水位が上昇。
街全体の約70%(8割という報道も)が水に浸り、市内の中心部を通る水上バスも運行が停止、有名なサンマルコ広場も立入禁止になったという。
この被害は2012年に起きた高潮以来のこととされ、一時は1966年に記録された最も高い水位、194cmに迫る勢いだったと言われている。
水に浸かりながら店で食事
そんな状況の中でも、住民や観光客は膝下まで水に浸かりながら、移動を強いられたそうだ。この時の様子は、すでにネットでも多く紹介されている。
— Igor Petricevic (@igor_petricevic) October 29, 2018
Worst flood in 22 years. 70% covered in water #venice #flood #Water #nocomments pic.twitter.com/yeDSWrqPRA
— Dimitriy K (@dixkom) October 29, 2018
通りの奥も冠水している。
#venice right now. The streets are completely flooded:#flooding #Flood #Italy pic.twitter.com/pSsSJGUv5c
— Igor Petricevic (@igor_petricevic) October 29, 2018
A woman walks in a flooded street of Venice, Italy, Monday, October 29, 2018, as, according to city officials, 70 percent of the lagoon city has been flooded by waters rising 149 centimeters (more than 58 1/2 inches) (Photo by Andrea Merola/ANSA via AP Photo) pic.twitter.com/UbrRtwHN4s
— Seref Sezgin (@SEREF737) October 31, 2018
さらに下の動画では、浸水したレストランの中で人々が食事をする様子が映っている。
Life goes on in Venice. Even at high water. But, for how long?#WeDontHaveTime
Video: Severe Weather Europe / Simone Sciascia pic.twitter.com/lnYkeljF8T
— We Don't Have Time (@WeDontHaveTime0) October 30, 2018
また28日には、33回目のベニスマラソンが行われ、ランナーたちが水の中を駆け抜けたそうだ。
専門家によれば、この水位の上昇には主に3つ原因があるという。1つ目は入流してきた沈泥と呼ばれる堆積物による干潟の底の上昇で、2つ目が沖合にあるメタンガスの抽出作業による土地の沈下、3つ目が温暖化による全体的な海面の上昇、と考えられているとか。
それにしても浸水被害に遭いながらも、レストランが営業をしているとは驚きだ。(了)
出典元:ABC News: Venice experiencing its worst flooding since 2012(10/29)
参考:AFP:イタリア全土で暴風雨被害、少なくとも5人死亡 ベネチアで広場冠水(10/30)
参考:CNN JP:「水の都」ベネチアで記録的な高潮、市内の8割近く冠水(10/30)