インドで落雷により100人以上が死亡、毎年2000人が雷で亡くなる
インド北部の州で、数日の間に落雷により100人以上が死亡したと、当局が発表した。
北部の2つの州で100人以上が死亡
ビハール州の災害対策チームは、同州で83人が落雷により死亡し、20人が怪我を負い病院へ搬送されたと伝えている。
また隣接するウッタル・プラデーシュ州でも、少なくとも20人以上が雷に打たれて死亡したと報告されたという。
インドでは激しい雨が降るモンスーンの季節において、落雷が頻繁に起きると言われ、また嵐により木々や土地の広範囲に損害を与えているそうだ。
気象学者らはさらなる天候の悪化を予測しているため、当局は住民に自宅内にとどまり。警戒するよう呼びかけている。
ここ数年で最も多い犠牲者の数
インドのモディ首相は今回の災害を受けて、救済措置を進めているとし、落雷による犠牲者の遺族に対しお悔やみの言葉を述べたという。
ビハール州の災害対策大臣であるLakshmeshwar Rai氏は、今回の犠牲者数は、ここ数年記録された中でも最も多い中の1つだと述べている。
また死者の半数以上がビハール州の北部または東部地区に住んでいたそうだ。
ウッタル・プラデーシュ州では多くの犠牲者が、ネパールとの国境近くにあるDeoria地区の住人だとされている。
2018年には2300人以上が雷で死亡
インドでは2018年にも2300人以上が落雷により亡くなっており、また2005年以来、毎年少なくとも2000人が雷に打たれて死亡しているという。
これだけ落雷による犠牲者が多い原因の1つは、世界の他の地域に比べて戸外で働いている人が多い点が挙げられている。
また落雷の多さも原因の1つと見られ、実際に2018年にはインド南部のアーンドラ・プラデーシュ州では、わずか13時間に3万6749回の落雷が記録されたそうだ。(了)
出典元:BBC:Lightning kills more than 100 in northern India(6/25)