アルゼンチンの副大統領暗殺未遂、犯人が至近距離で顔に銃口を向ける【動画】
アルゼンチンの副大統領が暗殺されそうになり、その瞬間の動画が投稿されている。
銃弾が発射されず未遂に終わる
アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス副大統領は9月1日、首都のレコレータ地区にある自宅の外で支持者に囲まれて車から降りようとしていたという。
その時、周囲にいた支持者の間から1人の男が現れた。
その男は拳銃を持っており、フェルナンデス副大統領の顔に素早く銃口を向けた。しかし銃弾が発射されず、男はその場で取り押さえられた。その瞬間がこちら。
El video del arma contra @CFKArgentina pic.twitter.com/8j1xpMnPoe
— Lautaro Maislin (@LautaroMaislin) September 2, 2022
犯人は引き金を引いた
この事件の後、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は、銃が発射されなかったため、暗殺の試みは失敗に終わったと述べた。
なぜ銃が発射されなかったのか、故障だったのか、などについては明らかにされていないが、拳銃には5発の弾丸が装填されており、犯人の男は引き金を引いていたという。
フェルナンデス副大統領(大統領と血縁関係にはない)が現在、どこにいるのかは明らかになっていないが、危害が加えられた形跡はないとみられている。
汚職に関する裁判で有罪に
フェルナンデス副大統領には先週、2007年から2015年の任期中に行われた公共事業の汚職疑惑に関する事件において、有罪判決が下されていたという。
彼女はすべての容疑を否認していたが、裁判の判決では12年の刑が科せられ、公職に就くことが生涯禁止されたそうだ。
このため副大統領の支持者が、彼女の自宅周辺の道路に集まっていたという。
事件の詳細が分かるまで慎重な姿勢
まだ犯人の動機は明らかになっていない。またアニバル・フェルナンデス治安相も地元ケーブルニュースチャンネル「C5N」に対し捜査の詳細が判明するまで、詳細を述べるのは慎重に行いたいと述べている。
国営通信社「Télam」は、銃撃犯とされる人物をブラジル国籍のFernando Andrés Zabak容疑者と特定したが、政府関係者はこの情報をまだ確認していないという。(了)
出典元:ABC News:Argentine president says man tried to shoot vice president(9/2)