豪で15万羽のコウモリが大発生、多くの問題を引き起こし住民も困惑
オーストラリアの上空で無数のコウモリが飛んでいるのが確認され、さまざまな問題を引き起こしているという。
15万羽のコウモリが飛ぶ映像
そのコウモリが確認されたのは、東部にあるクイーンズランド州のCharters Towersという街の上空とされている。
目撃された日時は明らかにされていないが、そこには空を覆い尽くさんばかりの大量のコウモリが飛んでいる姿が映っており、その数は約15万羽にも及ぶとか。
画像で見ただけでも恐ろしくなるような光景だが、実際に街にはさまざまな問題を引き起こしているという。
糞の被害や鳴き声による騒音も問題に
中でも大きな問題となっているのがコウモリが落とす糞。その量は数万トンに及ぶとされ、公園のベンチなども糞にまみれて座れないほど。
その結果、現在までに2つの公園とスイミング・プールが閉鎖され、「ボウル」(芝生でボールを転がすスポーツ)という競技を行う施設も、今後は閉鎖を余儀なくされるかもしれないと語っているという。
さらにコウモリの群れがたてる甲高い鳴き声なども、住民にとっては迷惑なものになっているそうだ。
被害調査を行い州政府の支援を求める
Charters TowersのLiz Schmidt市長も、大量のコウモリが地元の公共施設や企業などに悪影響を及ぼしているとして、深刻に受け止めているという。
そして現在、被害の実態についての調査を進めており、議会とともに人々に対しアンケートへ記入するよう促している。
それが終われば調査結果をまとめて州政府に提出し、何らかの支援を求める予定だとしている。
また住民の中にはコウモリをある程度、駆除すべきという主張する人もいるが、同時に人間の都合でむやみに動物を駆除するのは良くないと考えている人もいるらしく、意見も割れているそうだ。
コウモリの糞が人間の健康面に悪い影響を及ぼすことはないようだが、しかし何らかの対策を取る必要があるのかもしれない。(了)
出典元:METRO:Terrifying video shows 150,000 screeching bats invading small town(12/10)