大都会のNY市で野生のコヨーテが増加、目撃情報が多く寄せられる
アメリカのニューヨーク市では最近、野生のコヨーテの目撃情報が増えており、多くの人々が心配しているという。
人々に冷静になるよう呼びかける
ニューヨーク市ブロンクス区の町、クレアモント・パーク周辺の住民は、夏の間にコヨーテの数が増えたと語っているという。
そして公園などを訪れる人の中には、自分やペットなどがコヨーテに襲われるのではないかと、心配している人もいるそうだ。
しかしニューヨーク市公園・レクリエーション局は、コヨーテは都市部を含め州全体でよく目撃されているとし、人々に冷静になるよう呼びかけ、「すべての野生動物と同様に、皆が距離を保ち、密接な接触を避けるよう勧めます」と述べている。
Well that’s interesting: There are coyotes in Claremont Park, right in the middle of The Bronx.https://t.co/pwvhztYaGI pic.twitter.com/SM5hwllsvI
— Crime In NYC (@CrimeInNYC) August 17, 2024
1930年代からニューヨーク市に生息
当局によれば、そもそもコヨーテは1930年代からニューヨーク市に生息しており、1990年代には、コヨーテの一部がブロンクス区に移住したという。
またコヨーテの若い世代の一部は、クイーンズ区などの他の行政区に広がり始めており、今年の4月には、マンハッタンのセントラルパークでもコヨーテが目撃されたそうだ。
A large coyote stopped me in my tracks this morning! @BirdCentralPark pic.twitter.com/7Mx4KyNRb6
— Brett Cohn (@iBTCOHN) April 20, 2024
A coyote was observed sneaking around a few backyards in #Queens. Our Emergency Service Unit members were called to the scene and they safely apprehended the canine in the @NYPD105Pct
All Roadrunners can safely resume their regularly scheduled programming pic.twitter.com/QGf7YQsNbK
— NYPD Special Ops (@NYPDSpecialops) March 8, 2023
もともとコヨーテは、アメリカ中西部の平原「グレートプレーンズ」や南西部に生息していたが、開発など人間の活動の影響や環境の変化により、アメリカ全土に広がり始めたという。
またニューヨーク州環境保全局は、コヨーテが人の近くに住むことにもうまく適応していると指摘。ウェブサイトでも「信じられないかもしれないが、人間の開発は、コヨーテにとって驚くほど良い生息地を作り出している」と述べている。(了)
出典元:The Guardian:Uptick in coyote sightings alarms New Yorkers as wildlife return to the Bronx(8/19)