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アフリカに生息する絶滅寸前のクロサイ、生息数が6年間で2.5%上昇

アフリカに生息する絶滅寸前のクロサイ、生息数が6年間で2.5%上昇
flickr_Dr Mary Gillham Archive Project

ほぼ絶滅しかかっていたアフリカのクロサイが、保護活動のおかげで、生息数を伸ばしていることが明らかとなった。

 

生息数が6年間で2.5%上昇

 

国際自然保護連合(IUCN)の新しい報告によれば、アフリカに生息するクロサイは2012年には、生息数が4845頭とみなされていたという。

 

しかし2018年には5630頭いると考えられ、6年間で生息数が2.5%上昇したことになるそうだ。

 

保護活動家らは、クロサイを別の場所へ移住させたり、または法律を改正させる戦いを繰り広げたりすることにより、彼らを保護し続けてきたとされている。

 

今後も少しずつ生息数が伸びていく

 

もっともクロサイは現在も、絶滅が危惧されている動物としてリストに挙げられている。

 

しかしIUCNは、今後5年間、生息数はわずかな割合で少しずつ伸びていくと予測しているという。IUCNのGrethel Aguilar氏は次のように語っている。

 

「持続的なわずかな回復は、その国において保護活動への膨大な努力が払われた証であり、保護活動が機能しているという強力なメッセージ(合図)です。密猟や違法取引が依然として大きな脅威となっている現在、自己満足している余地はありません。国や国際的な関係者からの支援を受けながら、現在進められている密猟を取り締まる手段や、個体保護のマネジメントを続けることは不可欠です」

 

密猟で殺される数は減っているものの…

 

IUCNによれば、ここ数年は密猟によって殺されるサイ全体の数は減っており、2015年のピーク時には1349頭が殺されていたが、2018年には892頭になっているという。

 

しかし他のアフリカのサイの状況については、良い傾向にあるとは言えない。

 

アフリカ南部に生息するシロサイの亜種は、2007年から2012年の間に、2万1300頭から1万8000頭に落ち込み、15%も減少していたそうだ。(了)

 

 

出典元:METRO:Conservation victory as number of African black rhinos increases by 2.5%(3/20)

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