女性を保護する施設で暮らすネコ、英の「キャット・オブ・ザ・イヤー」を受賞
イギリスの、ある施設で暮らすネコが、今年の最優秀賞を受賞した。
女性らに思いやりを示す
そのネコとは、7歳になるオスの「マーリー」だ。彼はロンドンにある「カリタス・バキタ・ハウス」で暮らしているという。
この施設は、奴隷にされ、搾取され、人身売買されてきた女性たちを保護する家で、「マーリー」は女性らに思いやりを示し、慰めを与えてきたそうだ。
そして今回、「共感の才能」が評価され、「マーリー」は今年の「キャット・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
4年前に施設に引き取られる
「マーリー」は以前、別の家に住んでいたが、そこで他のネコに虐められ、その後保護施設に預けられ、4年前に「カリタス・バキタ・ハウス」に引き取られたという。
「カリタス・バキタ・ハウス」では、11カ国から11人の女性が暮らしており、皆心に深い傷を負っているそうだ。施設長のカレン・アンスティスさんは、次のように話す。
「保護される前、マーリーは大変な思いをしていたと思います。自分も苦しんできたので、ゲストのトラウマを彼も認識しているのです。心に深い傷を負い、マーリーとしか話さなかったゲストがいました。彼女は彼を信頼していたので、時間が経つにつれて私たちは、彼女の心に届くことができました」
最初「マーリー」は、女性たちがどのように反応するかを確認するために、非常に近くに座るという。それから「マーリー」は女性の足に、そっと自分の足を置き、女性たちが一人ではないことを知らせるという。
「マーリー」は共感という驚くべき才能を持っており、回復への道を歩む多くの女性を助けてきたそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Cat that comforts trafficked women in London safe house is feline of the year(9/18)