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英の動物園でピンク色のハトを、人間の手で育てることに成功

英の動物園でピンク色のハトを、人間の手で育てることに成功
Instagram/paigntonzoo

イギリスにある動物園で初めて、ピンク色のハトが人間の手で育てられたという。

 

絶滅の危機に瀕したハト

 

この珍しいピンク色のハトは、インド洋に浮かぶ島国、モーリシャスでのみ野生で見られるが、以前は絶滅危惧種の「レッドリスト」に入っていたという。

 

実際、1991年には野生下でわずか9羽にまで数が減ったと考えられ、絶滅の危機に瀕したが、現在は保護活動のおかげで、個体数が回復しているそうだ。

 

イングランド・デボンにある「ペイントン動物園」のトム・トゥーリー氏と仲間たちも、この活動に貢献しており、今回ピンク色のハトを人間の手で育てることに成功した。

 

 

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餌やりにカテーテルを使用

 

トゥーリー氏は動物園で27年間、鳥の飼育係として働いており、親に捨てられたり、孤児になったりした赤ちゃん鳥を、人間の手で育ててきたという。

 

トゥーリー氏は、金属製の挿し餌のチューブを使わず、慎重にサイズを決めたカテーテルを注射器に取り付け、それをヒナの舌の上にそっと置いて、食べさせる方法を考案したそうだ。

 

これによりヒナは餌を自然に摂取することができ、鳥にストレスを与えたり害を与えたりすることもなくなるという。

 

実は、トゥーリー氏は2014年、モーリシャス野生生物財団からハトの保護活動に協力するよう招かれ、ピンク色のハトのひなの生存率を高めるために、飼育技術をスタッフに指導したという。それ以来、彼は何度もモーリシャスへ渡っているそうだ。

 

このような保護活動の結果、現在ピンク色のハトの個体数は、約500羽まで回復。IUCNの絶滅危惧IA類リストから外れ、2018年に危急種に再分類されたという。(了)

 

出典元:Good News Network:Rare Pink Pigeon Hand-Raised at UK Zoo for First time – a Milestone After Species Dropped to Just 10 Birds in the Wild(11/16)

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