フランスで人気のビーチに大量のクラゲが出現、その異様な光景が衝撃的
フランスでリゾート地として知られるビーチに、大量のクラゲが打ち上げられているのが発見され、衝撃を与えている。
何キロにもわたり青紫色のクラゲに覆われたビーチ
10日の朝、ビーチを目にした近隣住人は、そのあまりの異様な光景に衝撃を覚えたに違いない。
大量のクラゲが打ち上げられているのが発見されたのは、フランス南部のリゾート地パラヴァ・レ・フロのビーチだ。
この日、夏季には観光客で賑わうビーチは、何キロにもわたって青紫色のクラゲに覆われていたという。
「ビーチが何キロにもわたって(青紫色に)覆われているのを見て、最初は石油が漏れているのだと思いました。しかしそれはクラゲによるものでした」と近隣住民は語っている。
ビーチでは11日から12日にかけ、クラゲを除去するための清掃が行われたという。
🔎 Des milliards de "vélelles", une cousine de la méduse, se sont échouées sur les plages de Palavas-les-Flots, dans l’Hérault. Un phénomène impressionnant dû au vent provenant du sud.https://t.co/OIdqKeSkkQ pic.twitter.com/dKpT0W7SPg
— Thalassa (@ThalassaOff) April 11, 2018
強い風によって海から運ばれてきた可能性
しかしなぜ、これほど多くのクラゲが打ち上げられることとなったのか。
ビーチに打ち上げられていたクラゲは、カツオノカンムリという種類であるとのこと。
カツオノカンムリってくらげ、どう見てもドラクエのスライムだ…… pic.twitter.com/Jdn96QIelV
— のどあめ (@ndmooae) February 28, 2018
同種は非常に大きな群れで海を移動することで知られているが、パラヴァ・レ・フロの沿岸ではここ3週間ほどにわたり強風が吹き荒れていた。
そのため海上を移動していた群れが風によって運ばれ、浜へと打ち上げられることになったと考えられている。
しかしこの種のクラゲは欧州ではイギリスやアイルランドなどで発見されることが多く、フランスの海岸で発見されたことはこれまでなかったという。
ちなみにカツオノカンムリ日本語名の由来としては、カツオの群れと共にいるところがたびたび発見されるため、この名が付いたそうだ。
大量のクラゲが打ち上げられ、異様な光景を呈したビーチであったが、これがシーズン期でなかったのが幸いである。(了)
出典:The Local France:VIDEO: Billions of purple jellyfish-like creatures wash up on French beach(4/11)
出典:The Weather Network:Billions of jellyfish-like creatures wash up on French coast(4/11)