トランプ政権、ウクライナへの武器供給の全面停止を検討
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2月28日、アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との会談が行われたが、今後の武器支援に変化が出る可能性が指摘されている。
「多くのことが検討されている」
28日、トランプ氏とゼレンスキー氏は会談冒頭で、激しい口論になり、結局鉱物資源を巡る交渉も物別れに終わった。
その後、アメリカ政府の高官はABC Newsに対して、現在、ウクライナへの軍事支援の供給停止を真剣に検討していると語ったという。
その政府高官は「最終決定は下されていないが、政権がそのような動きを検討したのは、今回が初めてではない」とし、「今日見たひどい出来事(口論)の後、多くのことが検討されている」と述べたそうだ。
トランプ氏は会談後、ゼレンスキー大統領がロシアのプーチン大統領について否定的な発言をしたことに不満を表明。記者団に対して、次のように述べた。
「彼が言わなければならないのは、『私は平和を作りたい』ということだ。彼はそこに立って、プーチンについてあれこれと否定的なことを言う必要はない。彼は『平和を作りたい』と言わなければならない」
すでに武器の供給が停止されていた?
一方で、すでにトランプ政権になってから、実質的にウクライナへの武器支援が停止しているとの指摘がある。
「ストレートタイムズ」紙によれば、実際2月28日時点で、アメリカ国防総省がウクライナへの新たな武器パッケージを発表してから50日が経過しており、トランプ政権はさらなる武器の供給について、ほとんど語っていなかったという。
ロシアがウクライナへ全面侵攻した後、バイデン政権下では、2週間ごとにアメリカからの軍事装備の出荷が発表され、時にはわずか5、6日間隔で発表されていた。
そして今回の会談が決裂したことを受け、バイデン政権下で承認された弾薬や装備の最後の出荷を含む、ウクライナへの全ての援助が間もなく中止される可能性があるそうだ。(了)
出典元:ABC News:Trump 2nd term live updates: Fed employees sent 2nd ‘What did you do last week’ email(3/1)
出典元:StraitsTimes:Flow of US weapons to Ukraine has nearly stopped and may end completely(3/1)