【朗報】駐英日本大使、英国民から愛される

2024年11月1日から駐英国日本国大使を務めている鈴木浩氏(63)。着任からたった4ヵ月だが、すっかり英国民から愛されているようだ。
始まりはウェールズ国歌斉唱
鈴木大使が注目を集めたきっかけは、こちらの投稿だ。
Looking forward to my trip to
Hwyl, gweld chi’n fuan! pic.twitter.com/MGFtzZuEoC— Hiroshi Suzuki (@AmbJapanUK) January 6, 2025
イギリスを構成する国の1つであるウェールズの旗と、象徴である赤いドラゴンのぬいぐるみを持ち、ウェールズ訪問について話している動画だ。注目を集めたのは、ウェールズの国家である「Mae Hen Wlad Fy Nhadau」を高らかに歌っていること。ウェールズ語のこの歌は、習得が難しいことで知られているのだが、実に見事に歌い上げている。
この投稿が注目を集め、「すばらしい斉唱だ」「最高の仕事ぶりです」「どうして日本は、最高の大使をイギリスに派遣してくれたんだ」「初めてこのアカウントを見たけど、もう彼に会いたい」など、好意的なリプライが多数寄せられ、有力紙「Telegraph」では「彼はすでに国の宝だ」と紹介された。
実は2025年は、日本とウェールズの距離が近づく年でもあるようだ。
いよいよ4月に開幕する大阪・関西万博では、英国館が4月25日と6月23日の2回ウェールズ・デーとなり、英国館全体でウェールズの魅力を発信します。
ラグビーでは、夏にウェールズ・ナショナルチームが訪日して、日本で2試合行う予定です。
万博もラグビーも、是非楽しみにしていてください!!
https://t.co/OwJHT8fxj9
— Hiroshi Suzuki (@AmbJapanUK) January 10, 2025
さりげない文化交流も
1月25日のバーンズ・ナイト(スコットランドの詩人ロバート・バーンズの誕生を祝う日)に投稿した内容では、彼の作品のひとつである「蛍の光」が日本でも卒業式などで歌われていることを紹介した。
Congratulations on Burns Night
! Auld Lang Syne is very popular in
, always sung on graduation ceremonies
pic.twitter.com/kIsyD9PUKT
— Hiroshi Suzuki (@AmbJapanUK) January 25, 2025
この投稿には「日本語で歌ってくれるのを楽しみにしている」という投稿や「素敵な伝統だね」「あと閉店するときもだよね」などの反応が寄せられた。また、「彼の愛国心は、イギリス首相を超えている」という声もある。
ひな祭りについて紹介したこちらの投稿には、「聞いたことなかったけど、ひなまつりについて検索した」「教えてくれてありがとう」「かわいい」などのリプライが寄せられている。
Yesterday, 3rd March was Hina Matsuri (Girls Day Festival) in Japan.
people celebrate this day with Hina Dolls
pic.twitter.com/KSY2SZhUoT
— Hiroshi Suzuki (@AmbJapanUK) March 4, 2025
日本に帰国した際には、イギリスの人気キャラクターであるパディントンを連れて行った。
Wow ! Which one to buy ?Amazing Kappa Bashi Dogu Gai !! pic.twitter.com/ZtJF1LrtOn
— Hiroshi Suzuki (@AmbJapanUK) March 22, 2025
抹茶シャムロックで再び大バズり
3月17日、アイルランドの守護聖人である聖パトリックを祝う聖パトリックデーには、このような投稿をした。
Happy St Patrick’s Day! I made matcha latte with a shamrock!
pic.twitter.com/7303gMnpDj
— Hiroshi Suzuki (@AmbJapanUK) March 17, 2025
アイルランドのシンボルであるシャムロック(三つ葉のクローバー)を抹茶ラテアートで表現している。この投稿には「あんたはアイルランドよりアイルランドっぽいよ」「彼が日本人や日本に敬意を払う理由のひとつ」「恐らくイギリスで最も愛されている人物だ」などの称賛の声があふれている。
鈴木大使は、かつて在英国日本国大使館で広報文化公使を務めた人物だ。安倍総理の外交担当秘書官などを務めて12年ぶりにイギリスに帰ってきたわけだが、本人は90年代から、奥様は70年代からイギリスと縁があるとのこと。今後も駐英の名物大使として、イギリスに日本ファンを増やしてくれそうだ。(了)
参考:在英国日本国大使館「着任ご挨拶」(2024/12/24)
