「プーチンは完全にクレイジー」トランプ大統領が発言、ウクライナで12人が死亡

ロシア軍は5月24日の夜から25日未明かけて、ウクライナへ大規模な空爆を行い、数多くの犠牲者が出た。
ドローン298機とミサイル69発を発射
ウクライナ政府によれば、一連の攻撃で、ロシア軍はドローン298機とミサイル69発を発射したという。
この攻撃ではキーウ州と西部フメリニツキー州でそれぞれ4人が死亡したほか、北西部ジトーミル州で子供3人が死亡するなど、合わせて少なくとも12人が死亡、60人以上が負傷した。
首都のキーウでも、夜中に市民が地下鉄の駅に避難を迫られる事態となり、集合住宅などが被害を受けて11人が負傷したと言われている。
Kyiv last night. https://t.co/qEL4gYHCfg pic.twitter.com/q3AYVi2UU6
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) May 25, 2025
What last night was like for Khmelnytsky region. https://t.co/hXJ4QDcVLh pic.twitter.com/jvDAyfjaLS
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) May 25, 2025
ウクライナのゼレンスキー大統領は、2晩連続の大規模な空爆が行われたにも関わらず、アメリカ政府が何も発言しなかったことを批判。次のように述べた。
「アメリカの沈黙、そして世界の他の国々の沈黙は、プーチン大統領を勇気づけるだけだ。ロシアによるこのようなテロ攻撃はすべて、ロシアに対する新たな制裁の十分な理由となる」
まずはゼレンスキー大統領を批判
この発言を受け、アメリカのトランプ大統領は、ゼレンスキー大統領について「そのように発言することにより、彼は自国に何の利益ももたらしていない」と批判。またロシアのプーチン大統領についても、「彼は完全に狂っている(クレイジー)」とコメントし、SNSにも次のように投稿した。
「彼(ゼレンスキー氏)の口から出る全て(の言葉)が、問題を引き起こしている。私はそれが気に入らない。やめた方がいい。(略)プーチンは、多くの人々を不必要に殺している。兵士だけではない。ミサイルやドローンがウクライナの都市に、何の理由もなく撃ち込まれている。私は常々、彼はウクライナの一部ではなく、全てを欲していると言ってきた。(略)しかし、もし彼がそうするなら、それはロシアの没落につながるだろう!」
またトランプ氏は、ロシアへの追加制裁を検討しているかとの記者団からの質問に対し、「もちろんだ」と答えたという。
アメリカのウクライナ担当特使、キース・ケロッグ氏も、ロシアによるウクライナへの攻撃を非難。「X」への投稿で、次のように呼びかけた。
「夜間に自宅で女性や子どもを無差別に殺害することは、罪のない人々を守るために制定された1977年のジュネーブ平和議定書の明白な違反です。これらの攻撃は恥ずべきものです。殺害を止め、今すぐ停戦を」
This is Kyiv. The indiscriminate killing of women and children at night in their homes is a clear violation of the 1977 Geneva Peace Protocols designed to protect innocents. These attacks are shameful. Stop the killing. Ceasefire now. pic.twitter.com/89XRWZcP21
— Keith Kellogg (@generalkellogg) May 25, 2025
ドイツのJohann Wadephul外相は5月25日、公共放送「ARD」に対し、今回の攻撃に対して西側諸国は追加制裁を科すべきだと主張。「プーチン大統領は平和に興味がなく、この戦争を継続したがっている。我々はこれを許してはならない。だからこそ欧州連合は追加制裁に同意するだろう」と述べた。(了)
出典元:The Guardian:Ukraine war briefing: Zelenskyy doing his country ‘no favours’, Putin has gone ‘crazy’, Trump says(5/26)