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ウクライナ軍が南部のヘルソンで戦果、米国防総省も認める

ウクライナ軍が南部のヘルソンで戦果、米国防総省も認める
Twitter/Defense of Ukraine

ウクライナ軍は南部のヘルソンなどで反攻作戦を続け、戦果を挙げているという。

 

ウクライナ軍は「前進を続けている」

 

ウクライナ大統領顧問であるオレクシー・アレストヴィッチ氏はテレグラムで、ウクライナ軍が南部のヘルソンにおいて、ドニエプル川西岸のいくつかの集落を解放したと述べた。

 

また「ドニエプル川東岸のロシア軍は1ヶ月以内に『極めて困難な』状況に追い込まれるだろう」とも語っている。

 

米国防総省も、ヘルソン地域のウクライナ軍の攻撃部隊が、複数の村落の奪還を含め「前進を続けている」と見ているという。

 

国防総省の報道官、パット・ライダー空軍大将は記者会見で「ヘルソン地域で見られたのは、まず、ウクライナ軍による攻撃作戦の継続である。彼らは前進を続けている。いくつかの村を奪還したことは承知している」と述べた。

 

一方、ロシア軍が東部ドネツク州の都市、バフムトで攻撃を活発化させているとの見方を示した。バフムトでは、親ロシア派の武装勢力が、近郊の火力発電所を制圧し、ウクライナ軍の一部が撤退したとの情報も流れている。

 

ロシアが北朝鮮から武器購入

 

アメリカの情報機関によれば、ロシア国防省はウクライナ侵攻を支援するために、北朝鮮から数百万発のロケット弾や砲弾を購入するプロセスに入ったという。

 

アメリカ政府高官は「ロシアが北朝鮮に向かった事実は、輸出規制や制裁により、ロシア軍がウクライナで酷い供給不足に悩まされ続けていることを証明している」と述べている。

 

米がロシアをテロ支援国家に指定せず

 

一方、アメリカ政府は9月6日、ジョー・バイデン米大統領がロシアをテロ支援国家に指定しないことを決定したと発表した。

 

ホワイトハウスのカリーヌ・ジャンピエール報道官は「ロシアをテロ支援国家に指定することは、ウクライナが求めてきたことだが、食糧輸出を遅らせ、黒海を経由して物資を輸送する取引を危うくする可能性がある」と述べている。

 

またウクライナの政府高官によれば、ロシアのプーチン大統領とその側近を侵略の罪で裁く法廷を設置することに、西側の主要同盟国はまだ署名していないという。

 

ウクライナ大統領府のアンドリー・スミルノフ副長官は、西側諸国が「ロシアとの関係でドアが完全に閉まらないように足を入れている」と述べた。

 

ロシアに任命された行政長官の車が爆発

 

ウクライナ南部、マリウポリの南西70kmにある、アゾフ海に面した都市、ベルジャンスクでは、ロシアが任命した職員が車の爆発で重傷を負ったという。

 

親ロシア派の当局は、ロシア側によりベルジャンスクの占領行政の長官に任命されたアルテム・バルディン氏が、「重体」で病院に運ばれたと、テレグラムで発表した。

 

「ノーバヤ・ガゼータ」の免許を剥奪

 

9月5日には、ロシアの裁判所が、独立系新聞社「ノーバヤ・ガゼータ」のメディア・ライセンスを剥奪し、同紙がロシア国内で活動することを事実上禁止したという。

 

編集長のドミトリー・ムラトフ氏は、この判決は「法的根拠のかけらもない政治的な狙い撃ち」であるとし、この判決を不服とし、控訴すると述べた。

 

「ノーバヤ・ガゼータ」は、ロシアで最も重要な独立系出版社の一つ。1993年にムラトフ氏らによって設立されて以来、ロシア内外の汚職やチェチェン紛争を調査してきた。

 

しかし同じロシアの裁判所は9月6日にも、「ノーバヤ・ガゼータ」の姉妹誌である「No(But)」の免許を剥奪したという。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Ukraine capturing villages near Kherson, says US; IAEA calls for security zone at Zaporizhzhia – as it happened(9/6)

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