「エプスタイン・ファイル」にトランプ氏の名前が複数登場、米紙が報道

アメリカの報道機関が、性的人身取引で起訴された、ジェフリー・エプスタイン元被告のファイルに、トランプ大統領の名前が載っていたと報じた。
司法省がトランプ氏に伝える
「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙は7月23日、「司法省の職員が今年初め、エプスタイン元被告に関する『トラック一台』分の大量の文書を精査したところ、ドナルド・トランプ氏の名前が複数回登場していることを発見した」と報じた。
また同紙によれば、パム・ボンディ司法長官らは、5月にホワイトハウスでトランプ氏と会談し、「エプスタイン・ファイル」に他の著名人の名前も多数記載され、トランプ氏自身の名前も含まれていたことを伝えたという。
しかし司法省はその後、トランプ氏に対し、捜査に関連する文書を、これ以上公開する予定はない、と伝えたそうだ。
支持者から激しい反発
司法省は今月初め、エプスタイン氏の捜査を継続する根拠がないとの結論を下した。しかしこれにより、トランプ氏の支持基盤の間では、エプスタイン氏の犯罪と高官とのつながりを隠蔽しているとの見方が強まり、激しい反発が起きている。
そもそもトランプ氏は、15年にわたってエプスタイン元被告と親交があったと言われ、「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙は先日、トランプ氏が2003年、エプスタイン元被告の誕生日に手紙を送っていたとも報じた。
トランプ氏は、その報道を否定。その後、「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙と、そのオーナーであるルパート・マードック氏を、100億ドルの名誉毀損で訴えたという。
また「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記者1人に対し、予定されているスコットランド訪問で、大統領専用機「エアフォースワン」への搭乗を禁止したそうだ。
ホワイトハウスの報道官も、今回の報道を否定し、「これは民主党とリベラルメディアが捏造したフェイクニュースの延長に過ぎない」と声明で主張した。
しかし下院監視委員会は、エプスタイン氏の共犯者であるギレーヌ・マクスウェル氏に証言を求める召喚状を発行したという。(了)
出典元:The Guardian:Donald Trump’s name reported to feature in DoJ files about Jeffrey Epstein(7/23)