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イスラエル軍がガザ地区で攻撃を再開、178人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍がガザ地区で攻撃を再開、178人のパレスチナ人が死亡
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7日間の休戦の後、12月1日にはイスラエル軍が、ガザ地区で攻撃を再開した。

 

犠牲者は女性や子供、589人が負傷

 

イスラエル軍は、多くのパレスチナの民間人が避難している南部を含む、ガザ地区全域において、200回以上の空爆を行ったという。

 

ガザ地区南部の町、ハンユニスでも、休戦協定が決裂した直後に、イスラエル軍の空爆が行われたそうだ。

 

さらにイスラエル軍は、ガザ地区南部への地上攻撃を開始する準備を進めていると言われている。

 

ガザ地区の保健当局は、12月1日の朝以来、イスラエル軍の空爆により、178人の民間人が殺害されたと発表した。しかもその犠牲者のほとんどが、女性や子供で、さらに589人が負傷したという。

 

住民に避難する時間はなかった

 

イスラエル軍は、南部のハンユニスを攻撃する前に住民らに警告を行ったようだが、人道団体はその警告が不十分だと主張している。

 

実際に警告があってから数時間後に攻撃が開始されており、住民には避難する時間がほとんど与えられなかったそうだ。

 

またそもそもガザ地区の民間人には避難する場所が不足しており、人道団体は今後、パレスチナ人がガザ地区から完全に追い出される危険があると述べている。

 

またガザ地区への支援物資の搬入も中止され、パレスチナ赤新月社は、イスラエル軍がラファ国境を通ってガザ地区に入る支援物資の搬入を阻止していると述べた。

 

実際にイスラエル側はラファの国境で活動している支援団体に対し、「ガザへの支援物資を積んだトラックの進入を、今日から追って通知があるまで禁止される」と通告したという。

 

米政府がイスラエルから距離を置く?

 

海外の反応だが、イギリスのスナク首相は12月1日、気候変動サミット「COP28」に出席し、イスラエルの大統領およびエジプト、カタール、ヨルダンの指導者らと会談。

 

イスラエルと「ハマス」の休戦協定の決裂を「深く失望した」と述べ、改めてガザ地区での「持続的な人道的一時停戦」を呼びかけたという。

 

またアメリカのバイデン政権は、ヨルダン川西岸地区でパレスチナ民間人に対する暴力に関与したイスラエル過激派の入植者に対し、今後数週間以内にビザ発給を禁止すると通告した。

 

これはアメリカ政府が、イスラエルの一部の行動から公に距離を置こうとする、最初の兆候と考えられている。

 

さらにアメリカのジョージア州の都市、アトランタでは、イスラエル領事館の前で抗議活動をしていた人物が焼身自殺を図り、重体になっているという。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: 178 Palestinians killed since truce ended on Friday morning, says Gaza health ministry(12/1)

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