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トランプ大統領、「アンティファ」を国内テロ組織に指定、大統領令に署名

トランプ大統領、「アンティファ」を国内テロ組織に指定、大統領令に署名
X_James Tate

アメリカのトランプ大統領は9月22日、左翼運動の「アンティファ」をテロ組織に指定し、大統領令に署名した。

 

支援した人物もターゲットに

 

トランプ氏が署名した大統領令には、次のように記されていた。

 

「すべての関係省庁および機関は、アンティファや、アンティファの代表として行動した人物、またはアンティファに物質的な支援をした人物による違法行為、特にテロ行為を含む行為を、あらゆる権限を用いて捜査、阻止、解体しなければならない。これには、そのような行為に資金提供した者に対する、必要な捜査および訴追措置が含まれる」

 

「アンティファ」は「反ファシスト」の略で、独裁政権や極右団体、白人至上主義者らに異議を唱え続けている活動グループだ。

 

しかしトランプ氏は、「アンティファ」の活動には、大富豪が資金提供していると疑っている。

 

2020年にもテロ指定を試みていた

 

実は、トランプ氏は2020年、ジョージ・フロイド氏殺害後の抗議活動の最中、「アンティファ」をテロ組織に指定しようとしたが、その後、正式な指定は行われなかったという。

 

そして今回、トランプ氏は、極右インフルエンサーのチャーリー・カーク氏が殺害された事件で、左翼の組織的な犯行だったと主張し、テロ組織指定に踏み切った。しかしその事実は、まだ確認されていない。

 

しかも「アンティファ」は、明確な指導者や階層を持たない、緩やかに組織化されたグループや個人の集まりのため、法執行機関が実際に対応できるのか、疑問が投げかけられている。

 

ただ問題なのは、トランプ氏の支持者が、犯罪を行っても罪に問われず、彼の敵対者が犯罪を行っていなくても、逮捕される恐れが出てきたことだ。

 

実際、トランプ氏は2期目の就任直後、議会襲撃事件で有罪判決を受けた極右団体の「プラウド・ボーイズ」や「オース・キーパーズ」のメンバーには恩赦を与えた。議会襲撃事件では、実際に1人の警察官が殉職し、2人が自殺している。

 

その「プラウド・ボーイズ」のリーダー、ジョー・ビッグス氏は、トランプ氏の発表に先立ち「X」に「アンティファ狩りに出る準備はできているか?」と投稿したという。(了)

 

出典元:The Guardian:Donald Trump signs order designating antifa as a domestic terror organization – US politics live(9/22)

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