トランプ氏、クリントン元大統領らとエプスタインとの関係を調査するよう要請

アメリカのトランプ大統領は11月14日、司法省に対し、ビル・クリントン元大統領(民主党)らと、未成年者の性的虐待容疑で有罪とされた故・エプスタイン元受刑者との関係を調査するよう要請した。
トランプ氏がSNSで司法省に要請
トランプ氏は14日、SNSにおいて次のように投稿し、司法省に調査を要請したことを明らかにした。
「パム・ボンディ司法長官と司法省、そしてFBIの偉大な愛国者たちに、ジェフリー・エプスタインとビル・クリントン、ラリー・サマーズ、リード・ホフマン、JPモルガン・チェース、その他多くの人々や機関との関わりを調査し、彼らとエプスタインに何が起こっていたのかを解明するよう要請する」
この投稿に答え、ボンディ司法長官は、トランプ大統領の命令による捜査を主導するため、現ニューヨーク南部地区連邦検事のジェイ・クレイトン氏を指名したと明らかにした。
ただ今年の7月、司法省とFBIは、エプスタイン氏に関する覚書を発表し、「有罪を示す『顧客リスト』は存在せず」、「エプスタイン氏がその行動の一環として著名人を脅迫したという信頼できる証拠は発見されなかった」と結論付け、さらなる捜査を否定していた。
クリントン氏は島を訪れていたのか?
クリントン元大統領はこれまで、エプスタイン元受刑者の犯罪について一切知らなかったと主張しており、エプスタイン氏の私有する島を訪れたことも否定してきた。
またエプスタイン事件の被害者や関係者の中にも、クリントン氏がこの事件に関連して、不正行為や不適切な行動を行ったと公に主張した者はいない。
ただエプスタイン氏のプライベートジェットの飛行記録によると、クリントン氏は2002年と2003年にエプスタイン氏の航空機で4回の海外旅行をしていることが明らかにされた。
またエプスタイン氏を告発した被害者の女性、故・バージニア・ジュフリー氏は、2017年の名誉毀損訴訟の裁判記録と証言録取書の中で、エプスタイン氏の島でクリントン氏に会ったと証言している。
しかし島への旅行に関しては、エプスタイン氏の航空機の飛行記録に、クリントン氏あるいはトランプ氏が同乗していたことを示すものは一切なかったという。
そしてエプスタイン氏とその仲間だったマクスウェル受刑者も以前、クリントン氏が島にいたことは一度もないと主張し、今週公表されたメールにも「クリントン氏は決して、決して、そこにいなかった」とエプスタイン氏が記していたそうだ。
その一方で、トランプ氏は、クリントン氏とエプスタイン氏の海外旅行中に、何らかの不名誉な行為があった可能性がある、と示唆しているという。(了)
出典元:ABC News:Trump calls for DOJ probe into other Epstein ties, including Clinton(11/15)

























