ICEの派遣は民主党への報復、ミネソタ州が国土安全保障省を提訴

アメリカの国土安全保障省により、移民関税執行局(ICE)の捜査官の増派が決定されたことを受け、ミネソタ州などが提訴した。
トランプ政権が民主党主導の都市を標的
1月7日にミネソタ州のミネアポリスで、地元の女性、レニー・ニコル・グッドさん(37)が、移民関税執行局(ICE)の捜査官に射殺され、その後、現地では大規模な抗議デモが行われた。
これを受け国土安全保障省は、さらに数百人の移民関税執行局(ICE)の捜査官を派遣すると発表した。
これに対し、ミネソタ州、ミネアポリス市、セントポール市は、ICEの連邦法執行官のミネソタ州への違法な介入を阻止するため、国土安全保障省を相手取って訴訟を起こした。ミネソタ州のキース・エリソン司法長官は1月12日、記者会見で次のように述べた。
「国土安全保障省がミネソタ州の多様性、民主主義、そして連邦政府との意見の相違を理由に、明らかにミネソタ州を標的にしていることは、憲法および連邦法に違反すると主張します。これらの連邦政府の職員は、十分な訓練を受けておらず、攻撃的で武装しており、広範囲にわたる違法行為でミネソタ州を恐怖に陥れています」
彼らは訴状で、国土安全保障省の行動が憲法修正第10条に違反しており、今までのパターンに倣い、トランプ政権が民主党主導の都市を標的にしている、と指摘した。
ミネアポリス市のジェイコブ・フライ市長も、記者会見で次のように説明している。
「フロリダ州、テキサス州、ユタ州には、数え切れないほど多くの不法滞在者がいます。なぜ彼ら(ICE)は中西部の真ん中にある、はるかに小さな都市にいるのでしょうか?答えは明白です。それは政治です。フロリダ、テキサス、ユタは共和党の州です。ミネソタとミネアポリスが標的にされているのは、民主党の知事、民主党の司法長官、民主党の市長がいるからです」
Frey: “There are countless more people who are undocumented in Florida and Texas and Utah. Why are they in these much smaller cities in the middle of the Midwest? The answer is very clear: it’s politics. Florida and Texas and Utah are Republican states. The reason that Minnesota… pic.twitter.com/I87VOpVCNA
— Aaron Rupar (@atrupar) January 12, 2026
下は、各地での移民関税執行局(ICE)の苛烈な捜査の様子。
Minneapolis, Minnesota is under Trump regime occupation; at least 3,000 regime forces are terrorizing the city, raiding homes door to door without warrants, and grabbing people and children off the street based on their skin colour. No sign of the Minnesota National Guard. pic.twitter.com/FPMa0DSPjM
— Anonymous (@YourAnonCentral) January 12, 2026
During a protest outside a home being raided by ICE in Minneapolis, a woman drove onto a blocked street saying she was trying to get to a doctor’s appointment. ICE agents smashed her car windows, cut off her seatbelt, pulled her out, and arrested her
pic.twitter.com/kGfYF0vZKU— Republicans against Trump (@RpsAgainstTrump) January 13, 2026
in Aurora, a Chicago suburb, ICE agents surrounded the car of a U.S. citizen in a parking lot… fire into a vehicle’s windshield with children in it, as she screamed that her children were inside.
Agents then dragged her from the car without presenting a warrant or probable… pic.twitter.com/sGaChBt79O
— Irlandarra (@aldamu_jo) January 13, 2026
民主党への政治的報復
トランプ大統領は先日、SNSでミネソタ州内の民主党員を非難し、「報復の日が来る!」と投稿した。
これに対し、ミネソタ州のティム・ウォルツ知事も、SNSで次のように反応した。
「トランプ氏は、これ(ICEの捜査)が政治的報復に過ぎないことを認めている。ミネソタ州は3度も彼に反対票を投じたため、今度は彼が私たちを罰しようとしている。その過程で人命を危険にさらし、莫大な資源を無駄にしているのだ」
ティム・ウォルツ知事は、グッドさんが移民関税執行局によって射殺された後、住民を守るため、州兵に出動要請をかける可能性について言及していたが、まだ命令を下していない。
もし州兵が出動し、連邦の移民関税執行局と対立すれば、銃撃戦になり、文字通り「内戦」に発展する恐れがあるからだ。そしてトランプ政権は、逆に知事が先に「手を出し」、「内戦」になることを望んでいるのかもしれない。
57%がICEの銃撃は正当化できない
一方、世論調査では、グッドさんの射殺事件で、過半数の人が移民関税執行局(ICE)の行為を正当化できないと答えた。
Quinnipiac大学が1月13日に発表した世論調査によると、有権者の過半数(57%)が、レニー・グッドさんが射殺された事件で、ICE職員の行為は正当化できないと回答したという。
この世論調査は、1月8日から12日にかけて、全国の登録有権者1133人を対象に行われた。
そして民主党支持者の92%、無党派層の59%が、ICEによる銃撃は正当化されないと回答。一方、共和党支持者では、10%が正当化されないと回答したという。(了)
出典元:ABC News:Minneapolis ICE shooting live updates: ‘No basis’ for civil rights probe, DOJ says(1/14)


























