トランプ大統領によるイランへの攻撃、米国内からも批判が噴出

アメリカ連邦議会の議員らは、トランプ大統領が議会への承認なしに、イランへの攻撃に踏み切ったことに対し、反対の声を上げた。
「アメリカ国民は再び嘘をつかれた」
民主党のバーニー・サンダース上院議員は、トランプ大統領によるイランへの攻撃を非難し、SNSでこの戦争の承認を拒否するよう上院議員らに呼びかけ、次のように述べた。
「トランプ大統領は、イスラエルの極右政治家、ベンヤミン・ネタニヤフ氏と共に、違法で計画的かつ違憲の戦争を開始した。悲劇的なことに、トランプ氏はアメリカ人の命と財産を賭けて、アメリカをイランとの武力紛争に引きずり込むという、ネタニヤフ氏の数十年にわたる野望を実現しようとしている」
「今回のイランへの攻撃は国際法の明白な違反であり、既に危険な世界において、更なる不安定化をもたらすだろう。アメリカ国民はベトナム戦争について嘘をつかれた。イラク戦争についても嘘をつかれた。そして今日もまた、アメリカ国民は嘘をつかれており、その代償を払うのは再び一般市民だ。トランプ氏に、私たちを再び無意味な戦争に引きずり込ませてはならない。イランとの戦争はあってはならない」
As the President stated, our objective is to defend the American people by eliminating imminent threats from the Iranian regime.
The President ordered bold action. CENTCOM forces are delivering an overwhelming and unrelenting blow. pic.twitter.com/B0k5gV4YnU
— U.S. Central Command (@CENTCOM) February 28, 2026
「議会の承認を得なければならない」
2024年の大統領選で敗れたカマラ・ハリス前副大統領も、イランへの攻撃を非難。次のように訴えた。
「ドナルド・トランプ氏は、アメリカ国民が望まない戦争にアメリカを引きずり込んでいる。はっきりさせておきたい。私はイランにおける政権転覆を目的とした戦争に反対だ。そして、トランプ氏が選択した戦争のために、アメリカ軍は危険な状況に置かれている」
「これはアメリカ国民の命を賭けた、危険で不必要な賭けであり、地域の安定と世界におけるアメリカの地位をも危うくするものだ。イランがもたらす脅威は承知しており、イランが核兵器を持つことは決して許されない。しかし、これはその脅威を解消させる方法ではない。選挙運動中、トランプ氏は戦争を始めるのではなく、終わらせると約束した。それは嘘だった。そして昨年、彼は『我々はイランの核開発計画を壊滅させた』と述べた。これも嘘だった」
「アメリカ合衆国憲法は、大統領が戦争に介入するには議会の承認を得なければならないと明確に規定している。しかし、たとえ承認を得ていたとしても、今回の行動が賢明ではなく、不当であり、アメリカ国民に支持されていないという事実は変わらない」
「アメリカ国民に嘘をつくな」
民主党のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員も、声明で次のように述べた。
「アメリカ国民は、自らの行動の長期的な影響を顧みない大統領によって、再び望まない戦争に巻き込まれている。この戦争は違法です。不必要です。そして、壊滅的な結果をもたらすでしょう」
「大統領閣下、これは避けられない事態ではありませんでした。外交と安全保障が手の届く範囲にあったにもかかわらず、意図的に侵略行為を選択したのです。アメリカ国民に嘘をつくのは、やめなさい」
民主党のエド・マーキー上院議員は、トランプ大統領が昨年、イランの核開発計画を「壊滅させた」と主張した後も、イランの核の脅威を誇張していると指摘。「マルコ・ルビオ国務長官でさえ、イランはウラン濃縮を行っていないことを認めています。今回の攻撃前にも外交を行う時間はありましたし、今もなお残っています」と訴えた。
「アメリカ・ファーストではない」
この攻撃には、一部の共和党の議員も反対を表明しており、共和党のトーマス・マシー下院議員は、「私はこの戦争に反対です。これはアメリカ・ファーストではありません」と批判した。
かつてMAGA運動の象徴で、熱烈なトランプ支持者だった元共和党下院議員のマージョリー・テイラー・グリーン氏も2月28日、SNSに一連の投稿を行い、イランへの攻撃はトランプ大統領による、MAGA運動への裏切りだと非難。次のように述べた。
「これは胸が張り裂けるような悲劇です。あとどれだけの罪のない人々が命を落とすのでしょうか?我が国の軍隊はどうなるのでしょうか?これは私たち、MAGAのあるべき姿ではありません。恥を知りなさい!」
その上でグリーン氏はイランとの戦争が、大統領と故・ジェフリー・エプスタイン被告との長年の親交というスキャンダルから、アメリカ国民の目をそらすための試みだと主張した。
イランへの攻撃を開始したことを受け、28日にはホワイトハウス周辺に、数百人のデモ参加者が集結。また全米各都市で、攻撃に反対する数十のデモが計画されているという。
またイランへの攻撃を支持する別のデモ参加者も集まり、彼らはアメリカの国旗やイランの国旗(ライオンと太陽)を掲げており、その多くにはイラン最後の国王の息子、レザー・パーレビ氏の写真が描かれていたそうだ。(了)
出典元:The Guardian:US-Israel war on Iran: IDF launches fresh attacks; Trump says supreme leader Ayatollah Ali Khamenei is dead – latest reports(2/28)


























