イランの大統領が隣国への攻撃を謝罪、民間施設6000以上が被害

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、「イランによる攻撃を受けた」近隣諸国に謝罪する声明を発表した。
米軍基地は引き続き標的
ペゼシュキアン大統領は国営テレビが放送した演説の中で、「イランによる攻撃を受けた近隣諸国に、謝罪します」と述べた。
ペゼシュキアン大統領はまた、イランの暫定指導部が、イランへの攻撃が近隣諸国から行われない限り、近隣諸国への攻撃やミサイル攻撃を行わないことを承認したと明らかにした。
Iran’s President Masoud Pezeshkian has apologised for attacking neighbouring countries, in a pre-recorded address released on state television.
Within minutes of the statement’s release, an explosion was heard over Doha, as attacks on Gulf nations continue. pic.twitter.com/UI7jxnUXn5
— Al Jazeera English (@AJEnglish) March 7, 2026
ただイラン軍と革命防衛隊(IRGC)を調整する Khatam-al Anbiya 中央本部は、「この地域の陸、海、宇宙におけるアメリカとシオニスト政権に属する全ての軍事基地と権益は、イラン・イスラム共和国軍による攻撃の主要目標とみなされる」と述べたという。
イラン国内で6000以上の民間施設が被害
イラン赤新月社のPir Hossein Kolivand会長は3月7日、SNSで声明を発表し、米・イスラエルによる空爆開始以来、イラン全土で6000以上の民間施設が被害を受けたとし、具体的な情報を提示した。以下が被害を受けた民間施設となる。
住宅5535戸
商業ビル1041棟
学校65校
医療センター14施設
赤新月社施設13施設
またイラン赤新月社の報道官は7日、2月28日に米・イスラエルが最初の攻撃を開始して以来、イラン国内で少なくとも1332人が死亡したと明らかにした。
攻撃の応酬が続く
アメリカのトランプ大統領は3月7日、アメリカ軍による攻撃で、イランの軍事力に重大な損害を与えたと述べ、3日間でイラン海軍の艦艇42隻を破壊したと主張した。
またイスラエル軍も、テヘランにあるMehrabad空港で、イラン革命防衛隊の海外作戦を担当するコッズ部隊の航空機、16機を破壊したと述べた。
イスラエル側は、この空港が「イラン政権の代理テロ組織への武器供給と資金提供の中心拠点」だとし、これらの航空機が「ヒズボラ」に武器を輸送していたと主張している。
またイスラエル軍は7日、空軍の戦闘機80機以上が、イランの首都・テヘランや中部にある、主要軍事インフラを攻撃したと明らかにした。
さらにイスラエル軍は、イラン西部と中部の弾道ミサイル貯蔵施設、地下ミサイル司令インフラ、そしてイスラエルを標的とした発射施設を攻撃したと述べた。
Footage shows a massive fire raging at the Shahran oil depot on the outskirts of northern Tehran after an Israeli attack late Saturday. The Israeli military says it struck fuel storage and related sites it alleges are linked to the Iranian armed forces. pic.twitter.com/VvlWiUjGTT
— Al Jazeera Breaking News (@AJENews) March 7, 2026
New satellite imagery reveals extensive damage at several Iranian military sites following a wave of air strikes by the US and Israel, including missile bases, storage facilities and air-defence installations. pic.twitter.com/sGPoCNNCDR
— Al Jazeera English (@AJEnglish) March 7, 2026
一方、イランの革命防衛隊も3月7日、アラブ首長国連邦(UAE)にある、al-Dhafra空軍基地を攻撃し、アメリカ軍の衛星通信センター、早期警戒レーダー、射撃管制レーダーを標的にしたと明らかにした。
またイランの革命防衛隊は7日、イラク北東部のクルディスタン地域にある「分離主義グループ(反イラン体制派のクルド人グループ)」の拠点3か所に対し、攻撃を行ったと述べた。
さらに8日の午前4時30分には、イランの「シャヘド136型無人機」がアラブ首長国連邦(UAE)にある、「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」のデータセンターを攻撃。壊滅的な火災が発生し、電力供給が停止したという。
その後も、アマゾンの2つ目のデータセンターが攻撃され、バーレーンにある3つ目のデータセンターもドローンによる攻撃を受けたそうだ。
イラン革命防衛隊は、「これらのデータセンターが敵の軍事活動および諜報活動を支援している」とし、攻撃の事実を認めた。
レバノンで「ヒズボラ」と地上戦
イスラエル軍はレバノンへの攻撃も続けており、7日には東部のベカー高原で、シーア派武装組織「ヒズボラ」の戦闘員と、地上戦が行われたという。
当時、イスラエル軍の特殊部隊が4機のヘリコプターで、ベカー高原の町、Nabi Chiに展開。その後、「ヒズボラ」の戦闘員と交戦したという。
今回のイスラエル軍の作戦は、1986年にレバノン南部で墜落した戦闘機の乗組員、ロン・アラド中佐の遺体を回収するためだったとされている。
レバノンの保健省は7日、このイスラエル軍による一連の攻撃で、合計41人の市民が死亡し、40人が負傷したと明らかにした。
アメリカのトランプ大統領は、イランのペゼシュキアン大統領の謝罪が「中東諸国に屈服した」ことを意味すると投稿し、「イランは大きな打撃を受けるだろう」と警告した。
しかしアメリカの有力紙「ワシントン・ポスト」は、トランプ政権の機密情報を調査した結果、この戦争でイランの体制が打倒される可能性は低いことが判明したと報じている。(了)
出典元:The Guardian:Iran’s president apologises to Gulf nations; Trump threatens further strikes – Middle East crisis live(3/7)


























