ウガンダ大統領のFBアカウントが凍結、選挙前に全てのSNSを禁止へ
東アフリカのウガンダ共和国で、木曜日に行われる大統領選挙を前に、全てのSNSが禁止されることになった。
FBアカウントが凍結される
ウガンダで長い間政権の座についているYoweri Museveni大統領(76)は1月12日、国内の全てのSNSを閉鎖すると発表した。
実はMuseveni大統領が所有する、大統領選挙関連の複数のフェイスブック・アカウントが、すでに閉鎖されたという。このため彼は、フェイスブックが与党に敵対していると非難。その上で、国内での全てのSNSの禁止を命じたそうだ。
Museveni大統領は国民に対して、不便をかけると謝罪しながらも、もはや選択の余地はないと主張。その上で次のように述べている。
「もし与党と敵対したいのなら、そのグループ(SNSなど)はウガンダでは運営できません。私たちは、自分たちにとって『どの人間(政治家)がいいか、悪いか』を決めようとする、どんな人間(SNS企業)の傲慢さも容認できません」
ツイッター社も反発
フェイスブック側は1月11日、ウガンダ情報省にリンクされたアカウントを停止したと発表。理由として次のように述べている。
「偽のアカウントと、重複したアカウントを使用して、ページを管理し、他の人々のコンテンツにコメントし、他のユーザーに成りすまし、彼ら(野党)よりも自分たちがより人気があるように見せるため、グループ内で投稿を再共有していたからです」
今回の大統領の決断に対して、フェイスブック側はまだ反応を示してない。しかし同様に禁止されたツイッターは次のように述べている。
「私たちはインターネットの閉鎖を強く非難します。それらは非常に有害であり、基本的人権と#OpenInternetの原則に違反します。ツイッター上での公的な発言を含む、情報へのアクセスと表現の自由は、民主的なプロセス、特に選挙の期間中ほど、重要なものはありません」
対立候補は国内のメディアを批判
一方、Museveni大統領の有力な対立候補であるBobi Wine氏(38)は若者に人気があり、彼は記者会見や選挙戦のライブ放送をするためにフェイスブックを使用し続けている。
また同時に、政府寄りのまたは国営の多くのメディアは、彼自身を取り上げることを拒否していると主張しているという。
さらに今回の選挙でも野党の集会は厳しい取り締まりを受け、一部の野党候補者、その支持者、選挙運動スタッフが繰り返し脅迫され逮捕されたそうだ。
世界的なメディアを見続けている国際新聞編集者協会は、ウガンダに対してソーシャルメディア・ネットワークを復活させるよう求めている。(了)
出典元:NYPost:Uganda bans all social media ahead of election, sparking outrage(1/12)
出典元:Reuters:Uganda bans social media ahead of presidential election(1/12)