英のジョンソン首相がロックダウン中にパーティーか?昨年の写真が流出
イギリスのボリス・ジョンソン首相が昨年、ロックダウンの最中に、首相官邸の庭でパーティーを開いていたとする写真が流出し、物議をかもしている。
首相が18人とワインを飲む姿
その写真は「ガーディアン紙」が入手したもので、そこにはジョンソン首相が、首相官邸の庭で18人と一緒にワインを飲み、チーズを食べている様子が映っていたという。
この写真は2020年の5月に撮影されたものと言われ、映っていた18人のうち17人は首相のスタッフで、1人は当時婚約していた女性、キャリーさんだと言われている。
しかし当時、イギリスでは厳しい行動制限が課せられ、国民は家族以外の1人と、屋外で2m離れた距離を保ち、会わなければならなかったそうだ。(下のガーディアンの記事に大きな写真が掲載されている)
EXCLUSIVE: Boris Johnson and staff pictured with wine in Downing Street garden in May 2020 https://t.co/HDyvi70Nqd
— The Guardian (@guardian) December 19, 2021
夜遅くまで飲んでいた人も
ある情報筋によれば、この日は記者会見の後、約20人のスタッフがワインやスピリッツを飲み、ピザを食べたと証言しており、中には夜遅くまで飲んでいた人もいたという。
またジョンソン首相も、当時15分だけ側近と過ごし、彼らに対して「パンデミックに打ち勝ったのだから、一杯飲んで当然だ」と語っていたと言われている。
しかし首相官邸側は、この写真でのパーティーを否定。当時はジョンソン首相が官邸の庭で、「一連の会議」を行っていたと主張した。
「国民への平手打ち」
ただし野党労働党の副党首であるアンジェラ・レイナー氏は、この新しい写真を「イギリス国民の顔への平手打ち」と表現している。
また同氏は「この写真は、パンデミックの第一波を医療サービスの最前線で過ごし、愛する人に会えず、孤独に耐え、葬儀にも欠席した人々にとって、全く胸が痛むものです」と述べている。
イギリスでは、先日も首相官邸のスタッフが昨年の12月18日にクリスマスパーティーを開いていたのではないか、と報じられた。
当時、国民には同居人以外との屋内での集まりが厳しく制限されており、そのパーティーにジョンソン首相は出席していなかったとされているが、パーティーを開くこと自体禁止されていた。
このため政府の関係者が当時の新型コロナ規則に違反していたのではないかとして、ジョンソン首相にも批判が寄せられ、辞任を求める声も上がっていた。(了)
出典元:METRO:Boris and up to 17 staff pictured with wine in No.10 garden ‘during lockdown’(12/19)