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米のマリファナ栽培で使われる殺鼠剤が、希少なフクロウに大きな影響を与えている

米のマリファナ栽培で使われる殺鼠剤が、希少なフクロウに大きな影響を与えている
flickr_USFWS Endangered Species

アメリカに生息するフクロウが、マリファナ栽培で使われる殺鼠剤の影響を受けていることが、研究者らの調査によって明らかにされた。

 

希少なキタマダラフクロウを調査

 

その調査が行われたのはアメリカで最も大麻栽培が盛んな「エメラルド・トライアングル」と呼ばれる、カリフォルニア州北部のHumboldt郡やMendocino郡、Del Norte郡とされている。

研究者らは、この地域において最近数が減ってきているキタマダラフクロウに焦点をあてて調査を実施。その結果、キタマダラフクロウが殺鼠剤の影響を受けていることが明らかになった。

 

これらの結果は1月11日に学術誌「Avian Conservation and Ecology」において発表されたが、その中で研究者らはフクロウが毒の影響を受けているのは、マリファナを生産している地元の農場に原因があると語っている。

 

マリファナ栽培でネズミよけに使用

 

この調査を行ったのはカリフォルニア大学デービス校や、カリフォルニア科学アカデミーからの研究者たち。

 

彼らはこの地域で死んだ10羽のキタマダラフクロウを検査。その結果、7羽が殺鼠剤に対して陽性反応を示したという。

 

そもそも今回の調査対象になった場所は、深い森に覆われているが、そこでは闇市場で販売されるマリファナが大量に生産されており、ネズミよけのために灌漑施設や収穫物のある場所で殺鼠剤が使われているそうだ。

flickr_Laura Blanchard

他の野生動物の40%も陽性反応

 

また研究者らは別の調査で使用された、フクロウ以外の動物たちの組織サンプルも提供され、検査している。

 

その結果、それらの動物の40%がやはり殺鼠剤に対して陽性反応を示したとか。

 

これらの動物はもともとアメリカ東部に生息していたとされ、その後北西部へと移動し、キタマダラフクロウの脅威にもなってきたと言われている。

 

実際に現在、キタマダラフクロウは数が減少しており、州や連邦の絶滅危惧種法において、脅威にさらされている種としてリストに挙げられているという。

 

マリファナ合法化との関連を指摘

 

今回の研究論文の主筆を務めたMourad Gabriel氏は、以前にも同様の調査を行っていたとされている。

 

その調査ではマリファナ農場で使われる殺鼠剤と、魚や森の捕食者であるイタチの死亡原因とのつながりが調べられたそうだ。Gabriel氏は次のように述べている。

 

「カリフォルニアで娯楽用のマリファナが合法化された今、野生動物が殺鼠剤に冒されていく状況が増えて行くでしょう。実際、マリファナ栽培が増える状況が引き起こされているからです」

 

人間の新たな活動によって野生動物が影響を受けないよう、今後もこのような調査研究が重要になってくるのかもしれない。(了)

 

出典元:ABC News:Study blames pot farms for poisoning of threatened owls(1/11)

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