オスだと思われていたヘビが処女懐胎、研究者も驚愕
オスだと信じられていたブラジル産のヘビが、数多くの子供を出産し、研究者を驚かしたという。
14匹の子供を出産
そのヘビとは「レインボー・ボア」と呼ばれる種で、イギリス・イングランド南部にある大学「シティ・オブ・ポーツマス・カレッジ」で飼育されていたという。
獣医がこのヘビをオスと診断したため、大学の研究者たちはそれを信じ、「レインボー・ボア」を「ロナルド」と名付けたそうだ。
しかし最近、「ロナルド」は14匹もの子供を出産。研究者たちも驚いたという。
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オスと交尾せずに妊娠
その後の調査で、「ロナルド」がメスだと判明したが、実はそれまで9年間も他のヘビとの接触はなかったそうだ。
このため研究者らは、「ロナルド」が未受精卵から胚を成長させる単為生殖、または「処女懐胎」と呼ばれる珍しい無性生殖によって出産したと考えている。
「処女懐胎」、つまりオスと交尾せずに妊娠することは珍しいが、ブラジル産の「レインボー・ボア」の場合、今回の「ロナルド」のケースも含めて3例目になるという。
「こんなことは初めて」
そもそも「ロナルド」は最近太り始めたと思われていたが、誰も妊娠が原因だとは疑っていなかったという。
そして学生の1人が、定期的な飼育施設の点検中に赤ちゃんを発見したのだが、それを見た他の研究者も、自分の目が信じられなかったそうだ。
同校の爬虫類専門家であるピート・クインラン氏は、次のように語っている。
「私は50年間ヘビの飼育をしていますが、こんなことは初めてです。模様はそれぞれ少しずつ異なりますが、実質的に、赤ちゃんは母親のクローンです」(了)
出典元:People:Snake Named Ronaldo, Thought to Be Male, Shocks Caretakers by Having 14 Babies in ‘Virgin Birth’(6/27)