4つの巨大な小惑星が地球に最接近、1つは大きさが177メートルも
10月24日に4つの大きな小惑星が、地球へ次々と接近していたのを、ご存じだろうか?
最初に接近した小惑星は一番小さい
4つの小惑星のうち2つは今月初めて発見されたもので、それぞれが10月24日、地球に最接近したという。
最初に地球に接近した小惑星は「2015 HM1」。これは大きさが30メートルもあるが、4つの中では最小とされている。
「2015 HM1」は、24日の協定世界時午前4時36分(日本時間13時36分)に、地球から550万キロメートル(地球と月との距離の14倍)の地点にまで接近したという。
大都市を壊滅させるほどの大きさ
次に接近した小惑星は、「2024 TP17」。大きさが52メートルあり、24日の協定世界時午前8時 20 分(日本時間17時20分)に、地球から470万キロメートルに到達したそうだ。
4つのうち最も大きい小惑星は、「2002 NV16」で、直径が177メートルもある。これも協定世界時午後15時47分 (日本時間25日0時47 分) 頃に、450万キロメートルに達したという。
この小惑星から4分後には、最後の小惑星「2024 TR6」が地球に接近。協定世界時午後15時51分(日本時間25日0時51分)に、地球から560万キロ以内に近づいたそうだ。
「2024 TP17」と「2024 TR6」はつい最近見つかった小惑星で、「2024 TR6」は10月7日に観測され、「2024 TP17」も10月12日に発見されたばかりだったという。
無論、これらの小惑星は最接近したととはいえ、地球に被害を及ぼしてはいない。
しかし「2002 NV16」が地球へ落下した場合、大都市を壊滅させ、地球全体に影響を与える可能性があるとも言われている。
アリゾナ大学の「カタリナ・スカイ・サーベイ」によると、天文学者は毎年約2000個の地球近傍小惑星を発見しており、そのほとんどは地球に最接近する際に発見されるという。(了)
出典元:Livescience:4 large asteroids, including a skyscraper-size ‘city killer,’ will zoom past Earth in a 12-hour span tomorrow (Oct. 24)(10/23)