Switch news

知っておきたい世界のニュース

中国の科学者、「六方晶ダイヤモンド」の作成に成功したと主張

中国の科学者、「六方晶ダイヤモンド」の作成に成功したと主張
X_Yahoo News

通常のダイヤモンドよりも硬いとされる、「六方晶ダイヤモンド(Hexagonal diamond)」を人工的に作り上げることに成功したと、中国の科学者が主張している。

 

グラファイトに高い圧力を加える

 

この研究を行ったのは、中国にある「河南ダイヤモンド材料・デバイス重点実験室(Henan Key Laboratory of Diamond Materials and Devices)」の研究者たちだ。

 

彼らは「高配向熱分解グラファイト(HOPG)」を、炭化タングステン製の金床で挟み込み、20ギガパスカル(大気圧の約20万倍)の圧力を加えたという。

 

このプロセスは1300℃から1900℃の温度で行われ、炭素層の上部から圧力を加えると、ミリメートルサイズの純粋な「六方晶ダイヤモンド」が形成されたそうだ。

 

通常のダイヤモンドより硬いことも確認

 

研究者らは次に、原子にX線を照射してその位置を特定する「X線回折法」を用いて、試料が構造的に純粋な「六方晶ダイヤモンド」であることを証明。

 

また高度な顕微鏡を用いて、炭素原子の独特な六方晶のパターンを観察したという。

 

その後、ダイヤモンドの先端を試料に押し付けて、傷やへこみに対する耐性を評価。六方晶ダイヤモンド試料の硬度は約114ギガパスカルであり、多くの天然ダイヤモンドの硬度(約110ギガパスカル)と比較して高い値を示したそうだ。

 

物理的特性は解明されてこなかった

 

通常のダイヤモンドは地球上で最も硬い鉱物とされ、宝飾品や精密切削工具、高性能半導体などに使われ、「立方晶ダイヤモンド」と呼ばれてきた。

 

これに対して「六方晶ダイヤモンド」は、これまで隕石が墜落した地点でしか確認されておらず、その物理的特性はほとんど解明されていなかったという。

 

今回、研究者らは科学誌「ネイチャー」に掲載された研究論文の中で、次のように述べている。

 

「これらの発見は、六方晶ダイヤモンドが独立した炭素相として存在するかどうかという、長年の論争に終止符を打ち、グラファイトからダイヤモンドへの相転移に関する新たな知見をもたらし、将来の研究と先端技術への六方晶ダイヤモンドの実用化への道を開くものである」(了)

 

出典元:INDEPENDENT:Scientists create first-of-its-kind ‘hexagonal diamond’ harder than real thing(3/16)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top