YouTube/ Canadian Space Agency

カナダの宇宙飛行士が、高校生のリクエストに応えて、国際宇宙ステーションの中で実験した。

タオルにまとわりつく水

2013年にカナダ宇宙庁がYouTubeに投稿した動画の、一番面白い部分が最近ツイッターでシェアされ、話題になっている。

映っているのは、国際宇宙ステーションの中で濡れタオルを絞って見せるChris Hadfield乗務員。タオルから出た水は、タオルの表面にくっついたまま離れない。無重力と表面張力のなせる技だ。

下にあるのがその動画。カナダ宇宙庁によれば、カナダ・ノバスコシア州の2人の高校生が提案した実験を、Hadfield乗務員が行ったのだそう。

This is what happens when you wring out a wet towel while floating in space.

Credit: CSA/NASA pic.twitter.com/yTZclq9bCJ

— Wonder of Science (@wonderofscience) June 21, 2022

散った水滴はどうなるのか

オリジナルのYouTube動画では、タオルから手を離したHadfieldさんがその後こう言っている。（2:35あたりから）

「オーケー、実験は見事に上手くいった。質問の答えは……布から絞り出された水は表面張力のせいで布の表面を伝わり、僕の手にまで流れてくる。まるでゼリーかジェルのように、ずっと手についたまま。肌の保湿にはとてもいい。布の方はというと、自然には広がらず、犬が噛むおもちゃのような形で濡れたまま宙に浮いている」

ツイッターには、飛び散った細かい水滴がどうなるかを心配するコメントが上がっている。これにはHadfieldさん自身が「我々がかく汗と同じで心配ない」とツイートで答えている。おそらく、蒸発してしまうということなのだろう。

また、宇宙ステーション内の電気製品は多くが一般に売られている民生品で、特に防水されていないらしい。ただ、ミッションに必要な機材は特別な防水仕様なのだそう。

「一般家庭の床と同じように、毎週四方の壁を濡れ雑巾で拭き掃除する」とHadfieldさんはツイートしている。(了）

出典元：NDTV:What Happens When You Wring A Wet Towel In Space? Viral Video Reveals(6/22)
出典元：YouTube:Wringing out Water on the ISS – for Science!(2013/4/17)