火星表面にクマさんの顔、NASAが撮影
NASAの科学者が火星に可愛らしいクマの顔を見つけ、写真をツイッターに投稿した。地表面に偶然出来た形ではあるが、確かにクマに見える。
マーズ·リコネッサンス·オービターが捉えた画像
その写真は、火星の周回軌道から火星を調査する多目的探査機「マーズ·リコネッサンス·オービター(Mars Reconnaissance Orbiter)が、高度251kmから撮影したもの。
撮影には、これまで惑星探査で使われた中で最も優れたHiRISE(High Resolution Imaging Science Experiment)というカメラが用いられている。
HiRISEのプロジェクトチームは、1月25日、「火星にクマが?この形はクマの顔に少し似ている。実際は何なのだろう?」という簡単なコメントと共に、下の写真をツイッターに投稿した。
HiPOD: A Bear on Mars?
This feature looks a bit like a bear’s face. What is it really?
More: https://t.co/MpLQBg38ur
NASA/JPL-Caltech/UArizona#Mars #science #NASA https://t.co/2WUNquTUZH pic.twitter.com/1k2ZnLcJ5o
— HiRISE: Beautiful Mars (NASA) (@HiRISE) January 25, 2023
これが実際何なのかは、今のところ不明だ。しかし、HiRISEを運営管理するアリゾナ大学の研究室が、こんな推測をブログで書いている。
丘が崩れてV字形になっている部分(鼻)がある。そして2つのクレーター(目)がある。さらに、ひび割れの円形パターン(頭)がある。円形のひび割れは、この下にある衝突クレーターの上に堆積物が積もって出来たようだ。また、鼻の部分は、おそらくマグマか泥の噴出口で、それが盛り上がっているのではないだろうか?
0.3mのものを見分けるカメラ
HiRISEカメラは、口径50cmの反射望遠鏡をレンズ代わりにしたカメラだ。Wikipediaによれば、このカメラで、探査機高度の100万分の1のものまで見分けることができるそう。上のクマの写真の場合、約25cmのものまで細かく写っているということになる。
マーズ·リコネッサンス·オービターは2005年8月に打ち上げられ、2006年3月に火星の周回軌道に到達、それ以来火星の調査を続けている。(了)
出典元:Study Finds:There’s a bear on Mars! NASA orbiter snaps amazing image of cosmic grizzly(1/26)
出典元:Wikipedia:マーズ·リコネッサンス·オービター