Twitter/Drew Moore

中国で発見された恐竜の化石の分析が進められ、首が非常に長いことが明らかとなった。

1987年に新疆ウイグル自治区で発見

その恐竜とは、草食竜脚類に属する「Mamenchisaurus sinocanadorum」。

この化石は1987年に、中国北西部の新疆ウイグル自治区にある1億6200万年前の地層から発見されたという。

その後、分析が進められ、最近になって首の長さが15mもあることが判明。また鼻から尾まで50m、体重も70トン以上あったことが推定された。

骨の化石はほとんど残っていなかった

実は、この恐竜の骨はほんのわずかしか残っておらず、研究者は近縁の恐竜の完全な化石と比較することで、首の長さを推定することに成功したという。

このため「Mamenchisaurus sinocanadorum」は、「最も長い首を持つ動物」の候補に挙げられている。ニューヨークにあるストーニー・ブルック大学の古生物学者アンドリュー・ムーア氏は、次のように語っている。

「Mamenchisaurus sinocanadorumは、これまで発見された中で最も首の長い竜脚類かもしれませんが、現在の中国の後期ジュラ紀には、もっと大きくて長い竜脚類が歩き回っていた可能性があります」

長い首は、竜脚類が巨大な体格になるための基本的な体の特徴の1つ。首が長いと、その場にいたまま周囲の草木を食むことができ、エネルギーを消費せずに何トンもの食物を摂取できたと考えられている。

また「Mamenchisaurus」の化石のX線スキャンから、脊椎骨は中空で、体積の3分の2から4分の3も空洞が占めており、非常に軽かったことも分かったという。（了）

出典元：The Guardian：‘Gargantuan’: China fossils reveal 70-tonne dinosaur had 15-metre neck(3/15)