ラクダが海中水泳!?貴重な映像が中東オマーンで撮影される
ラクダといえば砂漠のイメージだが、この度海で泳ぐラクダの姿がネットで公開され、話題となっている。
オマーンの海を泳ぐ3頭のラクダ
その貴重な映像が撮影されたのは中東の国、オマーンにて。動画では、3頭のラクダが海で泳いでいる様子が捉えられている。
撮影者は船に乗っていることから、水深はかなりあると推測されるが、犬かきならぬ「ラクダかき」で、上手に泳いでいる様子には驚きだ。
この動画を撮影したHamed Al Junaibi氏は、地元のメディアに対しこう話している。
「私たちは牧場からラクダをトラックに乗せ、トレーニングの為に海まで連れて来ました。ラクダレースに向けて、身体能力を上げる為にです。トレーニングは2時間程行いました。」
地元の人の話によると、ラクダが泳ぐのは珍しいことではないそうだ。時に、10kmもの距離を泳ぐこともあるという。
ラクダのコブはいくつ?
ちなみにラクダは2種類あり、中国や中央アジア等に生息しているフタコブラクダと、アラビア半島や北アフリカ等を中心に生息しているヒトコブラクダとがある。
名前の通りコブの数が違うのだが、日本で見られるのはほとんどがフタコブラクダだ。
ラクダは水分を血液中に蓄えることができるため、乾燥地帯でも少ない水分で活動できる。
これまではコブに水を蓄えるといわれてきたが、実はコブは脂肪分でエネルギーを蓄えているそうだ。また体への熱の流入を防ぐとも言われている。
また純粋な野生のヒトコブラクダは絶滅したと考えられており、今は家畜として飼育されているという。一方、野生のフタコブラクダも、すでに1000頭しかいないと言われている。
フタコブラクダはヒトコブラクダに比べて体が頑丈で、足が短い。また性格はヒトコブラクダの方がおとなしく、扱いやすいとか。
ラクダを見る機会があれば、コブの数に注目するのも面白いかもしれない。(了)
出典:Times Of Oman:Video: Camels go for a swim in Oman (2/5)