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ウクライナ沖で、民間の貨物船がロシア軍の機雷に接触、船尾で爆発

ウクライナ沖で、民間の貨物船がロシア軍の機雷に接触、船尾で爆発
X_ABC News/State Border Guard Service of Ukraine

先日、ウクライナにおいて穀物を積む予定だった民間の貨物船が、黒海でロシア軍の機雷に触れ、爆発した。

 

船の動力が失われる

 

その民間の貨物船はパナマ船籍で、12月28日、荒天の中、ウクライナのドナウ川沿いにあるイズマイル港へ向かって航行していたという。

 

しかしウクライナ南部の都市、オデーサ付近にある町、チョルノモルスクの南西約130kmの沖合で、ロシア軍の機雷に触れたそうだ。

 

機雷は船尾で爆発し、設備や機械が故障。船の動力が失われ、船長は沈没を防ぐために浅瀬に針路をとったと伝えられている。

 

またこの船には18人の乗組員がいたが、機雷の爆発により、船員2名が負傷したという。

 

前線では膠着状態

 

昨年夏、ロシアが国連仲介の輸出協定から離脱した後、ウクライナは穀物や金属、その他の貨物を世界市場に届けるために、新たな黒海航路を開拓した。

 

これにより、農業に依存するウクライナ経済が活性化したと言われているが、ロシアとの戦争では膠着状態に陥っている。

 

しかもアメリカ議会では、野党・共和党からウクライナ支援の継続に消極的な意見が出ており、必要な緊急予算について与野党の協議がまとまらず、年内の承認を断念した。

 

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は27日、次のような見方を示した。

 

「現在の(前線の)バランスは、西側諸国やロシアの決定により、どちらかの方向に傾く可能性がある。特に西側諸国がウクライナへの軍事援助を打ち切った場合、限られていたロシアの利益は大きなものになる可能性がある」(了)

 

出典元:ABC News:Ship picking up Ukrainian grain hits a Russian floating mine in the Black Sea(12/28)

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