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テロ事件の最中、どうしてもビールを手放せずに逃げていた男性が話題に

テロ事件の最中、どうしてもビールを手放せずに逃げていた男性が話題に
Twitter/Sir Lynton Crosby

6月3日の夜、イギリスのロンドン橋付近でテロ事件が起き、多くの市民の心に暗い影を投げかけたが、現場で撮影された1枚の写真がわずかに人々の心を和ませている。

市場の店から多くの人が避難

 

その写真とは事件当日、現場から人々が逃げる場面を捉えたもの。

 

当時、テロリストらは白いバンでロンドン橋にいた歩行者をはねた後、バラ・マーケットにある店に入り、食事を楽しんでいた人々にナイフで襲いかかったという。

 

駆けつけた警察官らは市民に避難するよう促し、「立ち止まらないで」と呼びかけ、多くの人が店から出て、通りを走って逃げたとされている。

ビールを手に逃げていく男性

 

しかしその時撮影されたニュースの動画には、恐怖に脅かされて避難していく人に混じって、飲んでいたビールジョッキを手放さずに逃げていく1人の男性の姿が映っていた。

 

しかもどうやらビールをこぼさないよう、慎重に運んでいる様子が見て取れる。

男性の名前などは明らかになっていない。しかしこの写真をツイッター・ユーザーのAndrew Brooksさんが投稿。「避難?よし、OK。しかしこのビールは一杯6ポンド(約850円)もするんだ。僕はこれを持っていくよ」とキャプションを付けた。

https://twitter.com/taxbod/status/871255328809267201?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=http%3A%2F%2Fmetro.co.uk%2F2017%2F06%2F04%2Fman-drinking-pint-while-fleeing-terror-attack-becomes-symbol-of-london-spirit-6683304%2F

すると、多くのユーザーがリツイート。

 

さらに「これが本物のイギリス人だ。もし彼がこぼしたら代わりのものを買ってあげなくちゃ」や「伝説的な若者だ!」「彼の姿勢がパーフェクト」「リアルMVPだ」「素晴らしい、けどグラスを戻すことを忘れないで」というコメントも寄せられた。

 

またある人は「これは単に自然なことだ、ロンドンでの飲み物の高さを考えるとね。テロリストさえ、ビールを愛するロンドン市民のスピリットを壊すことはできないのさ」と述べている。

手当たり次第にナイフで襲う

 

今回の事件ではすでに7人が死亡し、48人がケガを負ったとされている。

 

またある報道によれば、バラ・マーケットに入った犯人らは、所持していた30cmほどのナイフで手当たり次第に客たちを襲い、女性などを何度も刺し続けたという。

 

そしてこの事件で電車も運航を停止したため、多くの人が行き場を失い、地下鉄のホームで休む場面も捉えられている。

このような残虐な事件で犠牲となった遺族の心中を察するにあまりあるが、亡くなった方のご冥福をお祈りしたい。(了)

 

 

出展元:METRO:Man drinking pint while fleeing terror becomes symbol of London spirit(6/4)

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