米国で密かに流行りつつある“眼球タトゥー”、インディアナ州が禁止に
米国で昨今流行しつつある“眼球タトゥー”に対し、インディアナ州が規制する法案を提出したことがわかった。
全会一致の賛成となった“眼球タトゥー”反対法案
“眼球タトゥー”とは眼球の白い部分にインクを注入することで、色を白から変化させたり絵柄を描いたりするもの。
米国はじめとする欧米諸国では、近年この“眼球タトゥー”が密かに流行となりつつあるものの、その存在を知らない人も多いという。
一方、これによってはカナダのモデルが片目を失明するといったことも報じられており、非常に危険であるとされていた。
このような“眼球タトゥー”に対し、米国インディアナ州では州の評議会が先月満場一致でこれを禁じることに賛成。
インディアナ州州議会の共和党議員でこの法案を提出したJohn Ruckelshaus氏は、インディアナ州では“眼球タトゥー”による深刻な健康被害の事例は伝えられていないと前置きしつつも、非常に危険であるとして2009年に禁じたオクラホマ州の後に続きたいとしている。
違反した場合には最高で1万ドル、日本円にして106万円以上の罰金が科されることになるという。
医療関係者からも上がる賛成の声
この法案には医療関係者からも賛成の声が上がる。
インディアナ大学の名誉教授で眼科医のEugene Helveston氏は「個人的にこの問題について話した全ての人が、頑として(眼球タトゥー)に反対だ」という。
さらにHelveston氏は、米国眼科協会も“眼球タトゥー”は痛みや不快感、視野の狭まりやさらには失明を引き起こしかねないとして強く反対していることを指摘する。
また“眼球タトゥー”は資格を保持した人しか処置できないものとなっている一方、通常のタトゥーと比較しても処置が非常に難しく、インクを注入しすぎると眼球がそれを吸収してしまい視野の狭まりや失明につながってしまうことがあるという。
一方、この法案に対しては批判が全くないわけではない。
インディアナ州州議会の共和党議員Michael Young氏は、この法案の制定が個人の選択の自由に反するものとなりかねないと指摘している。
眼球にタトゥーを入れるという恐ろしい流行。こんなことが米国ではまかり通っているのがむしろ異常なのでは、と思ってしまう。(了)
出典:StarTribune:Indiana close to becoming 2nd state to ban eyeball tattoos (2/26)
出典:Newsweek:Model Goes Blind After Tattooing Eyeball, Warns Others of Dangers(9/28)