スペインの空港で、放射性物質が漏れたスーツケースを発見
先日、スペインの空港で、旅客機の貨物室から、放射性物質が漏れたスーツケースが発見された。
当局が緊急措置を発動
そのスーツケースが見つかったのは2月20日、場所はジョセップ・タラデラス・バルセロナ=エル・プラット空港とされている。
スペインのメディア「El Nacional」によれば、その空港に到着したスイス国際航空(SWISS)の旅客機から降ろされたスーツケースに、放射性物質が入っており、それが漏れていることが判明したという。
この放射性物資は、癌治療に使われるものと特定され、曝された人に外部損傷を引き起こす可能性があったそうだ。
このためスペインの市民保護局は、航空緊急事態と放射能緊急事態に対する緊急措置を発動した。
念のため作業員5人を搬送
スイス国際航空によれば、貨物室からの荷降ろし中、地上職員が放射性物質の入ったスーツケースに、湿った滲みがあることに気づいたという。
その後、飛行機に搭乗していた乗客は隔離され、物質に曝された地上作業員5人が予防措置として、医療センターに搬送されたそうだ。
しかしその後、測定の結果、放射線汚染は検出されず、飛行機に搭乗していた人にも被害はなかったため、緊急措置は解除された。
このスーツケースは、ドイツから来た乗客のものらしく、その後スペイン北西部の町、サラマンカへ向かう予定だったという。(了)
出典元:ABC News4:Radioactive material leaks out of suitcase on SWISS Air flight(2/21)