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イスラエル人の75%がラファへの侵攻を支持、国内で抗議デモも

イスラエル人の75%がラファへの侵攻を支持、国内で抗議デモも
X_Mohammed from Gaza

イスラエル国内で世論調査が行われ、国民の多くが、ガザ地区南部への軍事行動を支持した。

 

ユダヤ系イスラエル人の多くが支持

 

「イスラエル民主主義研究所」の調査によれば、ユダヤ系イスラエル人の75%が、ガザ地区南部の町、ラファへの軍事行動を支持したという。

 

しかしラファには、ガザ地区北部などから逃れてきた約220万人がいるとされ、人々が過密な状態で暮らしている。

 

またユダヤ系イスラエル人の約半数が、国際舞台におけるイスラエルの地位は「良くないと考えている」と回答したそうだ。

 

さらに回答者の約40%が、アメリカの支援に「全面的または大幅に」依存することが可能だと回答している。

 

イスラエル国内で抗議デモ

 

その一方、イスラエル国内でもこの週末には、反戦デモが行われた。

 

3月9日にはテル・アビブで、デモ参加者が警察のバリケードを突破し、高速道路を封鎖したという。

 

これに対し、イスラエルの警察は放水銃を使って、道路からデモ参加者を排除したそうだ。

 

 

また同じくテル・アビブにあるカプラン広場でも多くのデモ参加者が集まり、ガザ地区での戦争の停止、拘束されている人質の解放、イスラエルでの即時選挙を要求したという。

 

デモ参加者のヤイル・カッツさんは、取材に対し「唯一の勝利は戦争を止め、さらに2万人から3万人の罪のないガザ地区の人々と、100人以上の人質の命を救うことだ」と述べている。

 

ロンドンでは40万人がデモに参加

 

イギリスの首都・ロンドンでも大規模な親パレスチナの行進が行われ、約40万人が参加したという。

 

イギリスではスナク首相が、反ユダヤ主義と反イスラム教徒への憎しみが高まっていると懸念を表明しており、政府のメンバーも「親パレスチナ集会が、ロンドンをユダヤ人立入禁止区域に変えた」と発言していた。

 

しかし、デモを主催した「パレスチナ連帯キャンペーン(PSC)」によれば、この行進には13の異なるユダヤ人の団体も参加しているという。そのためPSCは、政府の取り締まりを示唆するような発言に反発している。

 

「ジェノサイド・ジョー」

 

アメリカのカリフォルニア州でも、米政府がイスラエルに武器支援をすることを止めるよう訴える、巨大な文字が設置された。

 

動画をインスタグラムに投稿した写真家のクリス・モーグリ氏によれば、文字の設置は匿名の活動家グループによって行われたという。

 

アメリカのジョー・バイデン大統領は、これまでに2回も議会を通さず、イスラエルに対し、爆弾やその他の弾薬を送る措置をとってきた。

 

 

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また南部のジョージア州の都市、アトランタでは、バイデン大統領の選挙演説中に、親パレスチナ活動家が邪魔をしたという。

 

その活動家の男性は、大統領に向かって「あなたは独裁者だ、ジェノサイド・ジョー!数万人のパレスチナ人が死亡した。子供たちも死につつある」と叫んだそうだ。

 

 

ガザ地区の保健当局が3月9日に発表した内容によれば、イスラエル軍の攻撃による死者数は3万1045人に達し、7万2654人が負傷したという。

 

また栄誉失調による死者も2人増え、正式に確認された餓死者の合計が25人になったそうだ。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: ‘Extreme hunger’ in Gaza as Ramadan begins(3/10)

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