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パリのセーヌ川が水質検査で不合格、五輪1カ月前でも基準値超え

パリのセーヌ川が水質検査で不合格、五輪1カ月前でも基準値超え
flickr_xiquinhosilva

パリ・オリンピックを1カ月後に控え、セーヌ川で水質検査が行われたが、不合格のままとなっている。

 

大腸菌が許容レベルの10倍

 

その水質検査は先々週に完了し、結果がパリ市長の事務所により、6月28日に発表された。

 

発表によれば、糞便の指標となる大腸菌のレベルが、スポーツ連盟が定めた上限をはるかに上回っていることが示されたという。

 

実際、6月18日には大腸菌のレベルは許容レベルの10倍で、世界トライアスロン連盟が定めた基準の上限を下回ることはなかったそうだ。

 

パリの下水道網を改善してきたが…

 

腸球菌(enterococci bacteria)の量は改善が見られたが、先週の数日間は依然として、危険なレベルにあったという。

 

パリ市長の事務所は声明で、「水質は、水文条件の悪さ、日照時間の少なさ、季節平均以下の気温、上流の汚染により、依然として悪化している」と述べている。

 

フランス政府は過去10年間で、14億ユーロを費やし、パリの下水道システムの改善や新しい水処理・貯蔵施設の建設などを通じて、川の浄化に努めてきたという。

 

しかし、パリ​​の下水道網の一部は19世紀にまで遡り、いまだに未処理の下水が川に直接排出される状況になっているそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:River Seine still failing water quality tests one month before Paris Olympics(6/28)

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