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イスラエル軍がハンニバル指令を実施、人質解放より戦闘を優先か

イスラエル軍がハンニバル指令を実施、人質解放より戦闘を優先か
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イスラエルの新聞は、昨年10月7日の「ハマス」による攻撃の最中、イスラエル軍にある命令が下されたと報じている。

 

人質の命を犠牲にしても武力を行使

 

イスラエルの日刊紙「Haaretz」は7月7日、昨年10月の「ハマス」による南部への越境攻撃において、イスラエル軍は「ハンニバル・プロトコル」を採用したと報じた。

 

「ハンニバル・プロトコル」とは、人質の命を犠牲にしても、兵士の誘拐を阻止するために武力を行使する指令とされている。

 

具体的には、当時イスラエル軍のガザ地区部門に対して、「(ハマスの)車両一台も、ガザ地区へ戻してはならない」と命令が下されたという。

 

イスラエル軍の南部司令部の関係者は「そのような車両が、誘拐された民間人や兵士を乗せている可能性があることは誰もが知っていた。車両をガザ地区に戻さないことが、何を意味するかも、誰もが知っていた」と語っている。

 

民間人や兵士の被害は調査中

 

「Haaretz」によれば、当時「ハマス」に攻撃された3つのイスラエル軍の施設で、この作戦手順が使用され、民間人も危険にさらされる可能性があったという。

 

ただしこれらの命令の結果、民間人や兵士が多くの被害を受けたのか、また被害を受けた人数も不明だと伝えている。

 

この報道に対し、イスラエル軍の報道官は、昨年10月7日とその前の期間に何が起こったかについての内部調査が進行中であるとし、「これらの調査が終了したら、透明性をもって、結果を国民に発表します」と述べたそうだ。

 

ただしこの疑惑については今年1月に浮上し、民間人の犠牲をいとわない作戦に疑問の声が投げかけられている。

 

戦車で攻撃し、人質13人が死亡

 

実は、イスラエル南部の「ベエリ・キブツ」では、イスラエル軍の准将が「ハマス」の戦闘員と、イスラエル人14人がいる住宅に戦車の砲弾を発射するよう命じ、人質のうち13人が死亡したという。

 

また先月発表された国連の報告書でも、10月7日の攻撃で、イスラエル軍が自国民を10人以上殺害した可能性が高いことが判明した。

 

さらにイスラエルのメディア「チャンネル12」は7月7日、イスラエル国防軍の軍事情報局の一部である8200部隊が開発した、ガザ国境の高度な早期警戒システムが適切に維持されておらず、頻繁に故障することが知られていたと報じた。

 

昨年の11月には、ガザ地区の境界線沿いの2か所に配備された女性のみの「監視」部隊のメンバーが、「ハマス」の攻撃前に何度も上官に国境フェンス沿いの異常な動きについて警告しようとしたが、無視されたと語った。

 

結局、10月7日の「ハマス」による攻撃で、監視員15人が殺害され、さらに6人が人質に取られたという。(了)

 

出典元:The Guardian:IDF used protocol that may have risked civilian lives in Hamas attack – report(7/7)

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