内モンゴル自治区の騎馬民族が、侵入したドローンを弓の一矢で落す
中国·内蒙古(内モンゴル)自治区の景勝地で、観光客がドローンを飛ばし、馬が興奮。乗っていた現地民族の男性が弓を引き、一発でドローンを射落とした。
馬術を見せる観光地の催しで
中国で弓の名手といえば、歴史小説や映画に頻繁に登場する「郭靖(かくせい)」という架空の人物が有名だそう。最近、この郭靖の生まれ変わりが登場したと、中国のSNSやメディアで話題だ。動画が拡散されている.
動画の投稿者は、今月9日、内モンゴル自治区のフルンボイル市を訪れ、バルガ族の騎手たちが様々な馬術を披露する大規模なパフォーマンス「馬之舞」を見物していた。
そこにドローンが現れ、上空を飛び回ったので、馬が落ち着きを無くし、騎手たちもパフォーマンスに集中できなくなってしまったという。
ドローンは観光客が飛ばしたもの。おそらく上空から撮影したかったのだろう。「馬之舞」の主催者はパフォーマンスを何度か中断し、その客にドローンを降ろすように告げたが、客は応じなかったという。
そこで騎手の一人が、最初は投げなわでドローンを捕らえようとしたが失敗。次に別の一人が、パフォーマンスで使う伝統的な弓を構え、見事に射落とした。
その様子を映した動画が中国のSNSで拡散されているほか、Xでもシェアされている。
中国とモンゴル国境近くの観光地で観光客が飛ばしたドローンを弓矢で撃ち落とす騎馬民族凄い…。
国境地帯なのでドローンを飛ばすには違法で許可がいるらしい。ショーの主催者が注意をしてもやめなかったため、ショーの参加者が射落としたとのこと。
観光客は謝罪し、警察沙汰にはならなかったそう。 pic.twitter.com/jqrxPFQ7W5— かみぱっぱ (@kamipapa2) July 13, 2024
ドローンの飛行は禁止されていた
「馬之舞」の関係者は、「ドローンは馬を怖がらせ、パフォーマンスに悪影響を与えていた」「スタッフが何度も警告したが、彼(ドローンを操縦する客)は聞き入れなかったので、無理にでも撃ち落とすしかなかった」と話している。
また、その地域一帯は国境に近く、ドローンの飛行は禁止されているとのこと。
ドローンが落ちた後、スタッフが警察に連絡しようとしたところ、問題の客は謝罪して立ち去ったと報じられている。(了)
出典元:星島網:內蒙景區無人機騷擾馬匹 騎士一箭清脆擊落(7/11)