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イーロン・マスク、英暴動に関しフェイクニュースをシェアしてしまう

イーロン・マスク、英暴動に関しフェイクニュースをシェアしてしまう
flickr_Steve Jurvetson

アメリカ人起業家のイーロン・マスク氏は、自身が所有するSNSの「X」において、フェイクニュースをシェアしてしまった。

 

暴徒がフォークランド諸島へ送られる?

 

マスク氏は最近、イギリスで起きた移民排斥の暴動に関する投稿を続けていたが、先日、極右団体「ブリテン・ファースト」の共同リーダー、アシュリー・サイモン氏の投稿をシェア(リポスト)したという。

 

サイモン氏は、大手メディア「テレグラフ」に似せて作られた記事を投稿しており、記事には「極右の暴徒が(逮捕された後)、フォークランド諸島にある収容キャンプに送られる」と書かれていたそうだ。

 

マスク氏はその投稿をシェアし、30分後にはフェイクニュースだと気づいたのか、削除しているが、それまでに彼の投稿は約200万回も閲覧されたという。

 

「テレグラフ」側は記事の削除を要求

 

「テレグラフ」側も、この偽の記事を認識しており、フォークランド諸島にある収容キャンプに関する記事を書いたことはなく、捏造されたものであるとし、「X」に削除を求めたという。

 

マスク氏は、この完全なフェイクニュースをシェアしたことについて、まだ謝罪していない。

 

ただ彼は、ここ最近、イギリス全土で起きている移民排斥の暴動に対する、イギリス政府と警察の対応を批判し続けてきた。

 

マスク氏は以前も、イギリスでの暴動を煽るかのように、「内戦は避けられない」と投稿。さらに極右の暴徒に対する「警察の対応は一方的だ」などとし、イギリスのスターマー首相なども批判したという。

 

またこれまでも、マスク氏が所有してからの「X」は、有害コンテンツの削除などに積極的ではないとし、批判されてきた。

 

このような事態を受け、イギリスの「王立国立整形外科病院NHSトラスト」は8月8日、「もはや当トラストの価値観に合致しないため、13年間運営してきたXのアカウントを閉鎖する」と投稿した。

 

またマスク氏は8月6日、「X」へ広告を「ボイコット」するよう共謀したとして、大手広告主らを反トラスト法違反で提訴したそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Elon Musk shares fake news about England rioters being sent to Falklands(8/8)

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