4歳の男の子、博物館にあった3500年前の壺を、誤って壊してしまう
イスラエルの博物館を訪れていた男の子が、誤って青銅器時代の壺を壊してしまった。
紀元前2200年から1500年の間に作られる
この出来事が起きたのは8月23日、場所はイスラエルのハイファ大学・Hecht博物館とされている。
その日、父親と博物館を訪れていた4歳の男の子が、博物館の入り口に展示されていた壺を引っ張り、誤って壊してしまったという。
この壺は、紀元前2200年から1500年の青銅器時代、つまり紀元前10世紀に古代イスラエルとユダ王国を統治したダビデ王とソロモン王の治世より前の、少なくとも3500年前に作られたと考えられている。
また完全に無傷な状態で保存されていたため、非常に珍しい遺物だったそうだ。
ガラスなどの障壁もなく展示
この少年の父親によれば、息子は壺の中身が気になり、少し引っ張ったところ、地面に倒れ、割れたという。
ただこの壺は、ガラスなどの障壁もなく、そのまま展示されており、手が触れられる状態だったようだ。
この展示方法について、博物館の館長であるインバル・リブリン氏は、「博物館は、何の障害物もなく、(人々が)考古学的発見を体験することに特別な魅力があると信じています」と述べている。
また今回の出来事を「事故」だと考えているとし、今後もこのような展示方法を継続していくという。
すでに壺の修復には、保存の専門家が選ばれており、修復後、再び展示される予定となっている。
この壺は、特にワインとオリーブオイルの保管と輸送に使われていたそうだ。(了)
出典元:ABC News:4-year-old boy accidentally smashes 3,500-year-old Bronze Age jar at museum(8/29)