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中国のスパイ容疑が掛けられたフィリピンの前市長、インドネシアで拘束

中国のスパイ容疑が掛けられたフィリピンの前市長、インドネシアで拘束
X_Win Gatchalian

中国のためにスパイをしていたと疑われている、フィリピンの前市長が、インドネシアで拘束された。

 

中国人向けのオンラインカジノを保護か

 

拘束されたのは、アリス・グオ容疑者だ。彼女はルソン島の町、バムバン(Bamban)市の前市長で、今年3月には、人身売買や投資詐欺の疑いで摘発された中国人向けのオンラインカジノを保護した疑惑がもたれていたという。

 

またグオ前市長は、以前中国人の父親とフィリピン人の母親とともに農場で育ち、国籍がフィリピンだと主張していたが、その後本当は中国国籍で、中国政府のためにスパイをしていたのではないか、との疑惑が浮上。調査を進めていた7月に突然、失踪した。

 

しかし9月4日、フィリピン入国管理局は、グオ前市長がインドネシアの首都、ジャカルタの郊外で拘束されたと明らかにした。

 

前市長は犯罪容疑や国籍疑惑も否定

 

フィリピン入国管理局は、グオ前市長が違法に出国したとみており、捜査当局も4カ国にわたって逃亡を続けた前市長を追跡してきたという。

 

グオ前市長は、7月に国境検査をすり抜け、数隻のボートに乗り、隣国のマレーシアとシンガポールを越えてインドネシアに向かい、9月2日に首都ジャカルタの郊外で拘束されたと考えられている。

 

一方、オンラインカジノの事件に関して、グオ前市長は否認をしており、中国国籍だとの疑惑も否定してきた。

 

しかしカジノ事件の調査の過程で、グオ前市長の指紋がGuo Hua Pingという中国人と一致したため、フィリピンの国会議員らは、犯罪組織を隠れ蓑にした中国のスパイだったと指摘している。

 

中国政府は、グオ前市長の疑惑について、まだコメントをしていない。(了)

 

出典元:BBC:‘Chinese spy mayor’ wanted by Philippines arrested(9/4)

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