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イスラエル軍によるレバノン空爆で、「ヒズボラ」の指導者が死亡

イスラエル軍によるレバノン空爆で、「ヒズボラ」の指導者が死亡
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イスラエル軍は9月27日からレバノンの首都近郊に大規模な空爆を行い、これによりシーア派武装組織「ヒズボラ」のリーダーが殺害された。

 

27日の大規模な空爆で死亡

 

イスラエル軍は9月27日、レバノンの首都、ベイルート南部のダヒエへの大規模な空爆を実施。「ヒズボラ」の本部を攻撃した。

 

「ヒズボラ」は同日、イスラエル軍の空爆により、最高指導者のハッサン・ナスララ師が殺害されたことを確認した。

 

しかし「ヒズボラ」は、今後もガザ地区とパレスチナを支援し、レバノンの国民を守るために戦い続けると述べている。

 

ナスララ師は30年以上、「ヒズボラ」を率いてきたカリスマ的指導者で、イスラエルに対する「抵抗の象徴」だったという。

 

「ヒズボラ」を支援するイランの最高指導者、ハメネイ師は28日、全てのイスラム教徒に対し、イスラエルへの徹底抗戦を呼びかけた。

 

イスラエル軍の空爆が尚も続く

 

イスラエル軍はこの大規模な攻撃で、複数の建物を破壊。少なくとも11人のレバノン人が死亡、100人以上が負傷したという。

 

しかもまだ倒壊した建物の中に多くの人々が残されているとみられ、捜索チームが救出活動を行っているものの、死傷者の数はさらに増加すると予想されている。

 

またナスララ師が死亡した後も、イスラエル軍はこの地区に激しい空爆を続けているという。

 

レバノンの保健省は28日、イスラエル軍の空爆により、過去24時間で33人が死亡、195人が負傷したと明らかにした。

 

米大統領はイスラエル支持を表明

 

レバノンのNajib Mikati暫定首相は、イスラエル軍によるベイルート近郊への大規模な空爆を非難。また殺害されたナスララ師のために、3日間喪に服すと明らかにした。

 

一方、アメリカのジョー・バイデン大統領は、ナスララ師の殺害に関して声明を発表し、「数千のアメリカ人、イスラエル人、レバノンの民間人を含む、ナスララ師による多くの犠牲者に対する正義の措置である」と述べたという。

 

また「ヒズボラやハマス、フーシ派、その他イランが支援するテロ集団からイスラエルを守る権利を全面的に支持する」と述べたそうだ。

 

しかしバイデン大統領は、イスラエル軍による攻撃で、多くの子供や女性、民間人が殺害されていることについて言及をしていない。

 

民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領も「私はイスラエルの安全に対して揺るぎない決意を持っています。私はイランとヒズボラ、ハマス、フーシ派などのイランが支援するテロ集団から、イスラエルを守る権利を常に支持する」と語った。

 

批評家らは、アメリカがイスラエルに圧力を加えていないことが、この地域を全面戦争に導いていると繰り返し警告してきた。

 

「イスラエルは国家主権を侵害している」

 

トルコのHakan Fidan外務大臣は、イスラエルがレバノンへの攻撃をやめず、ガザ地区での戦闘がより広範囲に拡大するとの見方を示した。

 

またアメリカや他の西側諸国の「無力さ」が、このような暴力の継続を許していると述べたという。

 

イギリスのデビッド・ラミー外相も、レバノンのNajib Mikati暫定首相と会談し、この地域における即時停戦の必要性について合意。「外交的解決が、レバノンとイスラエル国民の安全と安定を回復する唯一の方法だ」と述べた。

 

またフランス議会の最大勢力となった左派連合の指導者、ジャン=リュック・メランション氏も、「レバノンで進行中の虐殺の規模に愕然としている」と「X」に投稿。「ネタニヤフ首相はヨーロッパとアメリカの共謀により、地域全体の国家主権を侵害している。ガザ地区での虐殺は際限なく広がっている」と非難した。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel attacks Lebanon live: Hezbollah leader’s killing raises war fears(9/28)

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